かんぽ生保問題 日本郵政社長らが辞任会見(全文2)増田氏はベストの後継者
かんぽ生命保険で顧客に不利益となる不適切販売が発覚した問題で、日本郵政グループは27日午後6時から都内で記者会見を開き、日本郵政の長門正貢社長、かんぽ生命の植平光彦社長、日本郵便の横山邦男社長の辞任を発表した。 【動画】かんぽ不適切販売問題 日本郵政グループ3社長が辞任会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「かんぽ不適切販売問題 日本郵政グループ3社長が辞任会見(2019年12月27日)」に対応しております。 ◇ ◇
複合的に絡み合って難しい状況になったと理解
植平:どうしてうまくいかないのか、うまくできなかった理由はどこにあるのかというご質問でございました。先ほど来、話が出てますように、すでにもう特別調査委員会のほうで直接的な原因、助長した原因、あるいは構造的な要因といったものが取り上げられておりまして、こうしたものが複合的に絡み合って、なかなか難しい状況になっているふうには理解をします。 山田さんがお書きになった記事、論文も読ませていただいておりますけれども、この根底にあるものもしっかり書かれておりまして、私もそういうところで理解を進めることができました。ですからちょっとこの場で、何が理由でどれがということを、1つ1つ取り上げて言うのは少し詮無いものがあると思いますが、私としては、商品供給を行う保険会社の立場でございましたので、大変、痛恨の極みは、限度額の付いていない、商品ラインナップが豊富な、そういう商品を日本郵便の優秀な募集人の方々に広くあまねく提供できる、そういう状態に早く持っていきたい、あるいは持っていければというふうに考えております。これからさらにわれわれも精進をして、そういう時代を早く迎えるべく、頑張っていっていただきたいなというふうに思います。 司会:ほかにご質問のある方、お願いいたします。それでは真ん中の、はい。
お役所体質に気づけなかったのか
時事通信:時事通信の【イシダ 00:26:12】と申しますけれども、ガバナンスに関して長門社長に質問があります。特別調査委員会の報告書でも、企業風土、カルチャーに関して役所体質などの表現があったやに思います。この間、就任されて以降、その風土に気付けなかったのか、気付いていたけど改善が難しい状況、要因があったのか、その点についてお聞かせください。 あと、そこにはおそらく政官というところに置かれた難しい状況があるんじゃないかと思うんですけれども、これまで会社を運営してきて、その点に関してどのように受け止められているか教えてください。 長門:2点ご質問がありました。ガバナンスの問題ですけれども、これも繰り返しになりますが、先週水曜日、18日に発表していただいた特別調査委員会のレポート、この問題がここに至るまでの理由、さまざまあります。かんぽとしての問題、かんぽ生命という会社としての問題、日本郵便という会社としての問題、われわれ持株会社としての問題。その私どもの持株会社の見地からするとガバナンスというところが幾つか弱点があって、ということもありましたけれども、これだけが理由ではなくて、ここが1点、とっても悪かったから全部いっちゃったとかっていう問題じゃないと思っておりますので、そういうふうにガバナンスの問題をわれわれは捉えていて、今日、経営責任の発表の日でございますけれども、あえて最後の段階で2点、申し上げましたのは、特に持ち株の見地から見て、ガバナンスが一部、弱いよといわれているところを強化する政策について、あえて18日に言っていなかった問題なので追加させていただきました。 ですからガバナンスはとても大事。一生懸命頑張ろうと思っておりますけれども、ここが役所体質、企業風土、これがガバナンスの問題とイコールで、これを見破れなかったから今回の事態に一気に走っていったとは考えておりません。ですが、言葉が少し、役人、役所体質とおっしゃったか。役所体質とかおっしゃいましたけれども、明らかに、民営化して12年、長い間、148年の歴史の中で民営化は12年ですから、その前の公社の時代、4年半を入れてもごく一部ですので、当然ながら歴史を背負ってこの組織は来ているので、役所体質といえばそれに見えるような幾つかの違いは、純粋な民間企業から来ると幾つも感じます。