「気持ちよくてクセになる」イカ釣りの魅力。アングラー女子がすすめる安心&美味しい食べ方
釣りに魅せられて10年。釣り女子・フッチーこと渕上万莉さんは、今なおその魅力に取り憑かれている。
そんな彼女が今回おすすめするのはイカ釣り。暑くなるこれからの時季には最高の獲物だという。
釣って楽しい、食べて美味しい♪ 初心者にもおすすめのイカ釣り
こんにちは! “釣って食べて呑む”をモットーに全国の海を飛び回るアングラー、渕上万莉です。 すっかり夏らしい季節になり、昼間はめちゃくちゃ暑いですね! 海の上は太陽と海からの照り返しで、もっと灼熱の夏を感じられます。 今回は、日焼けしたくない、暑いのは苦手……という人にもおすすめな釣りを紹介しますね。 狙うのは食べて美味しい「ケンサキイカ」「スルメイカ」です。
地域によって多少釣れる時季やサイズは異なりますが、私は太平洋側なら三重県、和歌山県、日本海側なら福井県、京都府、島根県あたりへ釣りに行きます。 比較的日本海側の方が大きいサイズのイカが釣れることが多いのですが、太平洋側のかわいいサイズは身が柔らかく、甘くて美味しいと言われています。
「夜焚き~ヨダキ~」と呼ばれる釣り方で、太陽が沈む前に出船し、太陽が沈んだら船のライトを灯します。 ライトにプランクトンが集まり、そのプランクトンを食べに小魚が寄ってくる。そして小魚を食べにイカが寄ってきます。 小魚に見立てた「浮きスッテ」「メタルスッテ」「エギ」というルアーを使い、それを餌だと思って抱きついてきたイカを引っ掛ける釣り方です。 大きく分けて3種類の仕掛けがあります。
1. 船の真下をバーチカルに探れる「イカメタル」
2. 投げて広範囲を探れる「オモリグ」
3. たくさんルアーを付けて探れる「胴突き」 船の流し方や水深によって有利な仕掛けが変わりますが、私は「イカメタル」仕掛けを使うことが多いです。 釣るポイントは大きく分けて3つ。 まずひとつ目は、誘い方。 船長の指示棚まで仕掛けを落とし、その場でスッテやエギをフワフワさせて小魚を演出します。激しく竿を振ったあと、ピタっと止めてみたり、上からスーーっと落として止めてみたり、その日のアタリパターンを探すのがこの釣りの醍醐味。 そしてもうひとつ重要になってくるのが、ルアーの姿勢とカラー。 海中でグローに光る物もあれば黒いシルエットがくっきりでるカラーもあり、イカが抱きやすいサイズや姿勢もコロコロと変わります。 このメーカーのルアーがよく釣れる!というよりも、その場の状況に合わせていろいろ試してパターンを見つけた人がたくさん釣れる、ということが多いので、それが本当に面白いんです。何十匹単位で釣果に差が出ます。 そして最後は、狙い棚。 イカが群れているときは特に、ある一定の深さにまとまって泳いでいることが多いので、周りの人たちとよくあたる棚(水深)を共有しながら合わせていくのがポイント。 上の方に群れているのに、誰かが底ばかり狙っていると、イカがそれを追いかけて群れがバラバラになり、全体的にまとまりがなくなってしまうことがあるのです。 釣れている棚をほかの人に教えたくないという気持ちもわかりますが、連携プレイでイカを集めた方が最終的に釣果は延ばせると思います。