ハの字タイヤに横向きマフラー……普通の人からみたら「違法っぽいクルマ」だけどそりゃ偏見! じつは合法なクルマのカスタム3つ
“着地”するほどの低車高を見せつける「エアサス」車
一般に「エアサス」というと、バスやトラックなどでソフトな乗り心地を実現するためのサスペンションシステムという認識の人が多いと思いますが、カスタムの世界で「エアサス」というと、低い車高と実用性を両立させるためのアイテムという認識が強いと思います。 カスタム用の「エアサス」の最大の特徴が、エア圧で車高を任意に調整できるというものです。 車体を支えて路面からのショックを逃がす役割のスプリングの代わりに、ゴム製のエアバッグを備えたのが「エアサス」です。バスなどのエアサスではエアの圧力を高めると乗り心地が硬くなりますが、カスタム系のエアバッグは少し特殊で、エア圧によってエアバッグの長さが変わる構造になっていて、手元のコントローラーで車高を変化させられます。 その機能を活用して、イベントなどの車高を低く見せたいときにはエア圧を低くして車高を限界まで下げ、普段乗りのときは荒れた路面や歩道の乗り上げでも腹を擦らないように、エア圧を高めて車高を上げるという使い方ができます。 さて、この「エアサス」は公道での使用が“合法”なのでしょうか? この点については解釈によって微妙な部分を含んでいますが、基本的には車検証の車高から上下4cmの範囲内で最低地上高より低くできない状態であれば構造変更も必要なく“合法”となるようです。エアサスのキットによってはそういう機能限定の仕様で販売しているものもあるようです。 ですので、車検を通したあとで“着地”できる、あるいは9cm以下の最低地上高に下げられる状態で公道を走るのはNGとなります。 3つの項目すべてにいえるのは、昔だったら真っ先に検挙されるような内容のカスタムが法の範囲内で行えるようになった一方で、イベントなどで「カッコイイ!」「ヤバい!」といわれるような過激なスタイルにするには、車検が通る状態のままでは難しいということです。
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