エンペラーワケアがマイル克服し重賞2勝目、川田騎手「能力の高さを感じる」/武蔵野S
<武蔵野S>◇9日=東京◇G3◇ダート1600メートル◇3歳上◇出走15頭◇1着馬にチャンピオンズC優先出走権 エンペラーワケア(牡4、杉山晴)が距離の壁を乗り越えた。単勝1・7倍の1番人気に応え、今年の根岸S以来重賞2勝目。勝ち時計は1分36秒0。 レースはドルチェモアが主張し、大きく逃げる展開。最初の600メートルが33秒8と流れる中、エンペラーワケアは内の5、6番手を追走。直線も内々を立ち回り、馬群を縫って残り150メートルで先頭に立った。外からペリエール、カズペトシーンが追い込んでくるが、しぶとく粘りきった。 鞍上の川田騎手は「タイトになりましたので接触する形にはなりましたけど、馬の力で勝ちきってくれました。(距離への対策はしたか)もちろんです。1600メートルをこなすためにここを使っていますので、返し馬の段階から、もっとさかのぼればパドック、またがった瞬間から千六を意識して組み立てています。今日はどうしてもパドックの時点からテンションが高くなっていたので、その辺をケアしながら、返し馬が終わって落ち着いてくれたので、返し馬を走っている最中もゆったりと気持ちよく力まないようにという時間をゲート裏まで過ごし続けました。抜けだし方はスペースがない中、馬の能力でぎりぎり空いたところを出てきてくれたというところですので、能力の高さを感じる、当たり前と言えば当たり前ですけど、素晴らしい馬なので、まだこれでも一番いいと比べればもうひとつ足りないので、そういう状態に改めて持っていければ、というところです」と振り返った。 これまで全6勝が1400メートル。ダートでは初のマイル戦となったが、難なく勝ちきった。 2着は5番人気カズペトシーン、3着は4番人気ペリエール。 馬連(10)(13)1690円、馬単(10)(13)1960円、3連複(4)(10)(13)5610円、3連単(10)(13)(4)1万7570円。 (注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)