静岡で“バカ旨魚料理”を提供する、「チーム・サスエ」の7人の料理人とは?
なお、お肉は「サカエヤ」の新保吉伸さんから仕入れています。つまり日本が誇る肉と魚の匠が会する店でもあり、野菜は前述の通りなので、全食材が最強。それでも気楽に訪れられる雰囲気と価格帯で、欧州の田舎レストランみたいな心地よさ。自分のペースで好きな時に好きなものを食べたい食道楽におすすめです。
以上が、魚を目指して訪れていただきたい7軒でした。地元の魚を突き詰める料理人が、地元の野菜にもこだわるのはもちろん、肉料理を出す「シンプルズ」「馳走西健一」「Notice」は、それもまた滋味深い。 その土地の風土を表すローカルガストロノミーは、いま全世界的に注目を集めるジャンル。飲食店がメディアのごとく、外の人に地方の魅力を教えてくれます。鍵となるのは、生産者や魚屋、接客担当も含む団体戦が強いこと。そういう意味で今回ご紹介したチーム・サスエは、地方創生のモデルケースと言えましょう。どういうことか体感するために、ぜひ一度静岡を訪れてみてくださいませ。
● 大石智子(おおいし・ともこ)
出版社勤務後フリーランス・ライターとなる。男性誌を中心にホテル、飲食、インタビュー記事を執筆。ホテル&レストランリサーチのため、毎月海外に渡航。スペインと南米に行く頻度が高い。柴犬好き。Instagramでも海外情報を発信中。
文・写真/大石智子