ヨーグルトでお通じがよくなるは勘違い? 日本人の約9割は乳製品をうまく消化できない「乳糖不耐症」であるという衝撃の事実
腸漏れの原因になる乳製品を一度やめてみる
私たちが、ヨーグルトをおすすめしない理由がもうひとつあります。実は、日本人の約9割は乳製品をうまく消化できない「乳糖不耐症」だといわれています。つまり、乳製品と日本人の腸は相性がよくないのです。 乳糖不耐症とは、消化酵素のラクターゼの不足や、働きが弱く、乳製品に含まれる乳糖を消化できない状態のことです。乳製品を摂ることで下痢や腹部の痛みを起こすこともありますが、少量では症状が出ないケースもあります。 乳製品に含まれるカゼインも腸にとっては厄介な成分です。カゼインはたんぱく質ですが、人間の胃では消化されず、そのまま腸までやってきます。未消化のカゼインが腸内の細胞の炎症を引き起こし、腸漏れの原因になる可能性があります。 それなのに、ヨーグルトなどの乳製品を摂るようになって、お通じがよくなったという話をよく耳にします。これは、実は便通がよくなったのではなく、乳糖不耐症によって少しお腹を壊しているだけの可能性が高いのです。 また、乳製品は遅延型フードアレルギーの原因になることが珍しくありません。遅延型フードアレルギーは、原因となる食品を摂取してから数時間から数日後に症状が出るケースが多いため、原因がわかりづらく、発症すると、体中に炎症が起こり、さまざまな不調を引き起こします。腸内の細胞も炎症を起こし、腸漏れの可能性が高まります。 さらに、乳製品の脂肪には大量のホルモンが含まれており、過剰摂取によってがんが発生する可能性が指摘されています。 もし、牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品を毎日のように摂っているなら、一度摂るのをやめてみて、自分の体がどう変化するかを感じてみてください。 「お通じは毎日じゃなくなったけれど肌の調子がよくなった」「疲れにくくなった」「胃もたれしなくなった」「集中力が上がった」「体脂肪が減った」など、何かよい変化があったら、それはあなたに乳製品が合っていない証拠。乳製品の摂取をできるだけ控えることをおすすめします。 写真/shutterstock
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