腫瘍あった犬は半年後に…病気で“飼育放棄”されるペット 増える殺処分「物としてみている」怒る保護団体
お腹に大きな腫瘍を抱え、豊川市の河川敷で保護されたミニチュアダックスフントは、 発見時にはぐったりとして、起き上がることもできない状態だったといいます。
塚本さん: 「病院でもやっぱり出血が結構バーッと出てくるときは出てきてしまって、その対応がここ(ハグ)でできるんだったら退院でいいと思うって言われて。やろうと思って、自分たちで」 塚本さんは2023年5月、病院から引き取り、この犬をハグで保護することを決めました。
いつもニコニコして、まわりの人たちを笑顔にしてくれることから「笑舞(エマ)」という名前をつけました。
■腫瘍があった犬は半年後に…懸命の看病した保護団体に看取られながら
この日から24時間体制での介護が始まりました。
大きくなった乳がんが、皮膚をやぶって表面に出てしまっています。
塚本さん: 「こういうところもじわじわ出血するから、こういうところも押して止血して…。夏場はほんとしょっちゅう洗わないとウジがわいちゃうから、気を付けんといかん」 毎日患部を洗い、パッドで止血して、清潔な状態に保ちます。
栄養豊富な食事は塚本さんの手作りで、エマは徐々に食欲も出てきました。
エマの体調がいい日には施設の近くや、海辺まで連れて出かけました。
塚本さん: 「抱っこしてこうやって、いい子いい子いい子ってやってあげたかったの。それができて本当嬉しかった」 しかし、愛護センターから引き取って半年後が経った11月、エマの体調が急激に悪化しました。
塚本さん: 「エマって呼んでも出てこない、ケージから。で、目が合わない」 病院でみてもらうと、ガンが脳にまで転移していることが判明しました。
塚本さん: 「エマ!エマちゃん!」 エマ: 「グゥ…」 塚本さん: 「うん、エマちゃん!」 塚本さんの呼びかけになんとかこたえようとしますが…。 塚本さん: 「いかんよ」 エマ: 「グゥ…」 そして翌日…。 塚本さん: 「エーマー!エマちゃん、やだやだやだやだ。やだやだやだ。エマちゃん、エマちゃん、エマちゃん」