桑原は井端Jのヌートバー! 同じ外野手リードオフマンで元気印「姿勢でも、言葉でも、鼓舞できるように」
「ラグザスpresents第3回プレミア12」に出場する侍ジャパンは9日から、チェコ代表との強化試合2連戦(バンテリンドーム)に臨む。日本シリーズに出場していた代表選手もこの日、全体練習に合流。大会で「1番・左翼」を務める可能性がある日本シリーズMVPのDeNA・桑原将志外野手(31)は、23年WBCで1番を務めたラーズ・ヌートバー外野手(27=カージナルス)ばりに攻守で侍をけん引する。 ズボンのストッキングを上げ、チームの雰囲気もアゲアゲだった。桑原が打撃練習中の紅林に「おい、紅芋タルト!」と呼びかけ、笑いを誘う。初代表の合流初日から、らしさ全開だった。 「体は元気。自分のプレースタイルはぶれずに、勝ちに向かって、代表に貢献したい」 フリー打撃ではバントやバスターを交えて実戦を想定。左翼の守備位置で足取り軽く、白球を追った。DeNAでは中堅だが、左翼が守れることも追加招集の理由だった。日本シリーズ出場組は状態を見極めた上できょう9日、あす10日の強化試合に起用される方針だが桑原は第1戦から「行くと思います。試合に出ると思う」と意気込む。 日本シリーズMVP男。1番打者として6試合で打率・444をマークした。第2戦からは日本シリーズ新記録となる5試合連続打点を記録し、6試合制での9打点は66年長嶋茂雄(巨人)、85年ランディ・バース(阪神)のシリーズ最多記録にも並んだ。代表でも1番を任される可能性があり「打順が1番の時は、みんな自分の姿を一番初めに目にする。なんとか勢いつけたい」と目を輝かせた。 23年のWBCではヌートバー(カージナルス)が1番打者として世界一奪還に貢献。「ペッパーミル」も持ち込んだ明るいリードオフマンが合流したのも、この日練習が行われたバンテリンドームだった。日本シリーズ2連敗直後、ミーティングでハッパをかけた桑原もヌートバーと同じ外野手で熱いプレーが身上。「姿勢でも、言葉でも、鼓舞できるように頑張っていきたい」といよいよ全員集合した侍を結束させる力になる。(神田 佑)