笹原右京選手(No.37 Deloitte TOM’S GR Supra)「メカさんたちのピット作業を見て、鳥肌が立った」 | SUPER GT 2024 第6戦 SUGO【SUPERGT あの瞬間】
あとは、やっぱりセーフティカーとかそういう場面が来るかもしれないので、何かあったら自分の方からも言うし、逆にチームの方からも言ってもらうように事前に考えていました。で、タイミングが良ければ(ピットに)入るという選択肢のなか、(ピットインの)コールを受けたのが、最終コーナー入り口ぐらいだったんです。まさに自分の中で(ピットに)入れると思っていたタイミングでした。タイヤに関しても、事前にチームで話し合っていたおかげで、もう決まってたし、何か特に大焦りすることもなく、そのまま平常心でやれました。もちろん、インジケーターとかマーシャルポストでFCYとかが出てしまったら、もちろんピットには入れないですが。ただ、そのタイミングが唯一分かるのは(コースを走る)自分しかいないわけなんで、そこでタイミングを間違えないようにということだけを気にしながら(ピットに)入ったという感じでした。すごく冷静に処理できたなと思ってます。
── 少しタイミングが違えば、その先も展開も違ってしまうような瞬間でした。
笹原:そうですね。自分たちも多分びっくりするぐらい、本当にいろんなパズルのピースが次々にはまっていったような感覚でした。褒めるわけではないんですけど、自分たちで(勝負の流れを)引き寄せる準備が最低限できていたかもしれないので。こういう戦いというか、準備であったりマインドというものが、今の37号車にとってすごく必要だったかなとは思います。それが結果に繋がってくれたので、チームのみんなが自信を持てる内容だったと思います。
── 結果的に、チーム力が勝運を引き寄せたのでしょうね。
笹原:はい、そのとおり間違いないですね。また、ピットでのメカニックさんのピット作業がね……。最終的にFCYが出るタイミングが思っていたよりちょっと遅れたタイミングだったんで、ほぼほぼ、GT500もGT300もみんなピットに入ってきたと思うんです。すごい混雑してものすごく大変な状況だったと思うんですけど、メカニックさんたちがもうビックリするくらい早いピット作業でマシンを送り出してくれました。(コースに)戻ったタイミングも本当に完璧だったし。それはもうチームの底力だなって。僕も、マシンを降りたあと、ジュリアーノ(アレジ)がクルマに乗るところやメカさんたちのピット作業を最後まで見てたんですけど、正直鳥肌が立ったというか、すごいなって思って……。もうほぼノーミスで、こんなにめちゃくちゃ早く送り出しちゃうんだ! みたいな感じで(笑)。ほん、とチームのおかげでしたね。