なぜ部下は、すぐにあなたを頼ってしまうのか? 指示待ち型の部下を自ら動かすための「11の戦略」
[6] 意思決定の奨励 部下が質問をしてきたら、直接的に答えるのではなく、部下が自主的に考えるように導きます。「最善の方法は何だと思いますか?」「あなたならこの状況にどう対処するでしょうか?」といった質問をしてみましょう。 [7] チ ェ ッ ク を 控 え る 多くの日本人マネージャーはマイクロマネジメントの傾向があり、各段階で状況を確認したがり、頻繁に報告・連絡・相談を要求します。この習慣から抜け出し、部下が自分で責任を持って仕事をチェックできるようにするのがベストです。 部下が「チェックしてほしい」と言ってきたら、「自分でチェックしてください。私がいなかったら、どうしますか? 自分で確認するでしょう? まずは自分でやってみて、その結果を私に教えてください」と答えましょう。こうすることで、なんでもすぐにあなたに頼るのではなく、自分で考える習慣を身につけさせることができます。 [8] フィードバックと振り返り 良かった点と改善点の両方に焦点を当てながら、パフォーマンスについて建設的なフィードバックを与えます。意思決定のプロセスを振り返り、成功と失敗の両方から学ぶよう促します。 [9] 研修と能力開発 必要であれば、意思決定、問題解決、その他の関連スキルに焦点を当てた研修やワークショップを実施します。これにより、自信と能力を高めることができます。 [10] 忍耐と理解 自信を持つということはひとつのプロセスです。部下が適応するには時間がかかることを理解しましょう。部下が自立するまでの間は、忍耐強くサポートしましょう。 [11] 成功を祝う どんなに小さなことでも、部下の成果を認め、ポジティブ・フィードバックをしましょう。そうすることで、前向きな行動が強化され、自信が生まれます。部下が自分の役割に自信と能力を感じられるようにすることが狙いであり、それが長期的には部下と組織の両方に利益をもたらすことを忘れないでください。