ついに米まで値上げ!今年のおすすめ新米は?フリマアプリで買うのはダメ?五ツ星お米マイスターが教えます!
まとめ買いは実は損!ネットで買うのも要注意
このようなことが起きた時、私たち消費者はどうすればよいのでしょうか? 「焦ってまとめ買いをした人も多いと思いますが、米には消費期限がないとはいえ、劣化して味はどんどん落ちていきます。まとめて買ってしまった人は、保存法を工夫しなければならない。すぐに新米が出てきて、美味しい米が出回っている中、まとめ買いをすると後から損するだけです。 また、『メルカリ』などで購入した人も多かったようです。米の品質表示をきちんとしなければ、売ってはいけない。米は食べ物なので、品質管理がちゃんとされているのか、衛生上の心配もあります。それを知識がない一般の人たちが高価格で転売して……これはひどかった。 少し落ち着いて考えれば、まもなく新米が収穫されることは分かったはず。一時期、米が食べられなくても、パンや麺もある。普段そうやっていろいろなものを主食として食べているから、国内の米の需要が落ちているのに、一体どうして? 今になって急に? という感じです(笑)」
今年の新米はどれを買ってもハズレなし!
でも、そんな中でも良いニュースが! そう今年の新米は、とにかく出来がいいそうです! 「今年の新米はどれを買っても美味しいです。例年だと産地によるバラつきがありますが、今年はハズレがないので、銘柄関係なく買ってOK! 今年は全国的に猛暑でしたが、雨も多かった。そのおかげで、去年に比べると高温障害の出ている米が圧倒的に少ない。特徴としては、天気が良すぎたうえに、雨による保水もされ続けていたので、米の中のタンパク質が例年よりも低めに出ているため、粘りが若干強めな印象です。 どの品種を食べても粘りが強い傾向なので、いつもは“新米だからといって水加減を控えなくていいですよ”と言うのですが、今年は”やわらかいと思ったら、水加減を控えたり、炊飯器の炊き分け機能で『あっさりorさっぱり』を選んだりすると美味しく炊けますよ”と、お伝えしています。これは全国的に言えること」 また、今年はハズレがないので、産地や品種を知らなくても、試しに買ってみるのもおすすめとのこと。 「今年はどれもこれも産地関係なくおいしいから、試し買いがしやすい。今日はこの産地、次はこの産地と、いろいろな米を買ってみて、自分の好きな味を探すのが理想です。米が美味しく食べられる期間は1カ月程度なので、一度にたくさん買うと味が落ちてしまうため、定期的にスーパーのチラシなどを見て、少しでもおもしろい米があったら少量ずつ買ってみて!」 さらに、ふるさと納税や道の駅で産地の米を手に入れる方法もありますが、特に道の駅は地元の農家の方が直接持ち込んでいることも多いので、少し注意が必要だそう。 「地元の農家のかたが袋詰めして販売しているお米もあるので、市販品ほど厳しい品質チェックがされていない場合もあります。それも産地で買う良さではありますが、覗き窓があったら、粒が揃っているか、割れた米や白い米が少ないか、しっかり米の状態を自分でチェックすることが大切です」