娘の世話を一切しないのに「親権をよこせ」と言う妻。破綻した夫婦が下した“至極当然の結論”
娘のカウンセリングも「断固拒否」
このように親子にもかかわらず、妻は娘さんとまともなコミュニケーションがとれていませんでした。玲央さんは娘さんが夜になっても眠れなかったり、食事をまともにとれなかったり、行動がおかしな方向へ向かったり……玲央さんはその原因が妻にあると思っていました。 玲央さんは娘さんの心身が少しでも良くなればと思い、心療内科で見てもらおう、カウンセリングを受けさせようと提案しました。しかし、妻は断固拒否。「里奈を病人扱いしないで!思春期外来に行くなんて大げさすぎる…放っておけば、そのうち良くなるのよ」と他人事のよう。妻は娘さんが他の子と違うと思っていて、そんな子どもの母親であることが「恥ずかしい」と感じていて、臭いものに蓋をするつもりでした。 厚生労働省の人口動態統計(2022年)によると子ども1人の場合(45,551組)、父親が親権を獲得したのはわずかに12%(5,475組)、母親(88%、40,076組)の方が圧倒的に有利ですが、そうも言っていられません。
離婚を切り出すも、「親権をよこせ」と…
玲央さんは限界に達し、ついに9年間、積もり積もったうっぷんをぶつけたのです。「悪いけど、母親失格だよ。お前がいると治るものも治らないよ。里奈から距離を置いてくれ!」と。 そうすると妻は「離婚するのは結構よ。あなたは私の邪魔でしかしないんだから。でも、あなたの言いなりにはならないわ!里奈は私が引き取って育てるんだから」と言い張るのです。 娘さんを夏休みの間だけスイミングスクールに通わせていたのですが、筆者は前もって「このエピソードを使いましょう」とアドバイスしておきました。妻は娘さんを決まった時間にプールへ送り届けることができず、受付の女性に「初回からこんなじゃ困りますよ!」と注意されたのです。プライドが高い妻は「もう来ない!」と逆ギレ。娘さんを連れて帰宅してしまったのです。 そこで玲央さんがスクールに平謝りをし、今後は妻ではなく玲央さんが送迎することで事なきを得たのですが、もし妻が親権を持ち、再度送迎をするのなら、受付やコーチを仲直りしなければなりません。 筆者は「それは無理でしょう。スイミングをしたい娘さんより、謝りたくない自分の方がかわいいのだから」と指摘しました。そのことを踏まえた上で玲央さんは「今後も通い続けるなら、保護者会や大会もあるんだよ。そのたびに日が潰れたり、休みを取らなければならないけど、それで本当にいいの?」と念押しをしたのです。