佐野海舟らの控えが必要?選手層の薄さが懸念されるマインツ、強化担当が今冬の移籍市場での活動に言及
マインツは1月の移籍市場には積極的ではないようだ。クリスティアン・ハイデル取締役が、地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』のインタビューで明かしている。 ブンデスリーガは第15節消化時点でウィンターブレイクへ。マインツは開幕からのリーグ戦7試合で2勝2分け3敗とやや低調なスタートを切るも、第8節ボルシアMG戦(1-1)、第9節フライブルク戦(0-0)は引き分けてからは第13節ヴォルフスブルク戦(3-4)を除いて5勝と躍動。第14節では首位バイエルン・ミュンヘンを2-1で破ると、第15節でも今季好調のフランクフルトとのダービーを3-1で制し、5位で冬季中断期に入った。 一方、『Transfermarkt』によると、マインツのトップチームは25人とリーグ最少の選手数。以前から選手層の薄さに懸念の声が上がっており、特にFWヨナタン・ブルカルト、中盤の佐野海舟やナディエム・アミリらレギュラーの控えをとなる選手の獲得を求める声も少なくない。だが、冬の移籍市場での活動について問われた強化担当のハイデル取締役はこう返答している。 「ファイティング・スピリットや情熱、サッカーのクオリティでいうと、我々には健全なミックスがあるだろう。それこそ必要なんだ。スカッドは小さく、今後もそうあり続ける。このチームで勝ち点25を集めた。それに現メンバーの大半はボー(ヘンリクセン監督)の下で勝ち点23を集めた昨季後半戦もすでにここにいた。しかし、だからといって移籍市場に注目しないわけではない。なので、新戦力を獲得する可能性は暫定も否定もしない」 ハイデル取締役は加入から公式戦すべてに先発出場する佐野や出場停止の試合を除いてスタメンのアミリがコンビを組む中盤については具体的に言及している。 「もちろん、現在は中盤にはアミリや佐野といったプレー・クオリティが高い選手がいる。海舟を見ると、いつまでも走り続けないように何かに縛り付けなければならないとすら思うこともある。とにかく素晴らしいミックスだ」 「クオリティと大きなポテンシャルを持つ選手が現れたら、必ず我々にとってテーマになり得るだろう。ただ、ナディエムも海舟も今のように力強いままなら、うちでどのポジションでプレーするのか心配になる彼ら(新戦力)の視点も当然理解しなければならない。そう単純なことではないよ。何も除外することはできないポジションだが、何かをするのなら、すべてがフィットしなければならない」 佐野とアミリが絶対的な存在感を発揮するマインツの中盤。ハイデル取締役は補強が最も難しいポジションの一つと考えているのかもしれない。