夏土用の頃は「暑くて暑くて寝苦しい」、その不眠を食べて解消する「意外すぎる食材」とは?【田野岡メソッド・二十四節気のかんたん養生】
この時期「食べるべきもの」は? 土用といえばウナギですが…
暑い夏は“心”の働きが活発になることで、脳をあらわす“神”も穏やかな状態でいられなくなります。眠る時に脳が活性化していると眠れなくなる…のは想像しやすいかと思います。中医学では神を安心させることを“安神(あんじん)”と呼んでいて、安神作用のある食材もあります。代表的なものに卵(鶏卵)があります。卵を食べると不思議と安心できる…こんなことを感じられた経験はありますでしょうか。 他に安神作用が期待できる食材には、最近日本でも目にすることが増えてきた龍眼(りゅうがん)という果物もあります。ライチのような見た目・食感ですが、ライチよりも栄養分が豊富とされていて、中国・台湾では「産後の栄養食材」として有名です。身近な食材では…いわし、牡蠣、なつめ、ジャスミン、ラベンダーなども良いです。夏の暑さのもとでお疲れぎみの心を養うには、紅茶もおススメです。 身体の中で“心と腎のやりとり”が上手に行える、つまり太陽と湖の関係が良好なバランスを保つことが出来るようにするためには、身体の中の気(き)と血(けつ)が十分にあることが大切になります。夏は汗をかきますが、汗とともに気も体外に出て行ってしまうので、補ってあげたいですね。気を補う食材として、いわし、なつめ、山芋、エリンギがおススメです(この時期のオススメ食材には、いわしとなつめがよく出てきますね)。 血を補う食材としては…いわし、なつめ、鶏卵、牡蠣、あしたばなどが挙がります。連れだってオイスターバー行くのは、夏の身体にとっても嬉しいことですね。いわしの甘露煮…何度か紹介させていただいてますが、心と腎のバランスのために食べてみてください。 紅茶、ジャスミン茶、ラベンダーティなどもいいです。ただ、“氷入り”のアイスティは…おススメしません。やはり身体(おなか)の中が冷えてしまいます。冷たい物を飲み過ぎると消化機能を担ってくれている“脾(ひ)”が弱ってしまいますので、お気を付けくださいね。 いわしが何度もおススメ食材として挙がりましたので、オイルサーディンは使えそうですね。山芋と鶏卵を乗せて食べると、夏の暑さの影響を受け始めている身体にとっては嬉しい組合せかもしれません。山芋と鶏卵を混ぜ合わせてふわふわ焼きにする…のも美味しそうです。