一瞬で心をつかむ! プロが教える「プレゼンが上手くなるテクニック」
プレゼンテーションにおける魅力的な話し方とは?
効果的なプレゼンテーションを構成する要素は、「中身」よりも「声・非言語的コミュニケーション」だ。どれだけ資料をよくしても、その貢献度はわずか7%。だからこそ「原稿を読むのではなく、会話をしてください」と西脇氏は語る。
■ プレゼンテーションの基本は「ジェスチャー」
朗読ではジェスチャーは起こらない。しかし、プレゼンテーションが会話になると、身振り手振りが発生する。たとえば、「皆さん」と呼びかけるときには、参加者の方へ手を差し出し、数字をカウントする際には、実際に手で指を折る。
┌────────── 動きのないスピーカーは見られません。これはミーティングでもそうですよね。ですから、発言があって、かつ、動作を入れるということを意識してください(西脇氏) └────────── ■ 接続詞を使う/シンプルなキーワードを繰り返す
続いて、プレゼンテーションにおける朗読と会話の決定的な違いとして、西脇氏は「接続詞」を挙げた。
フリージャーナリストの池上彰さんは、「ところがですね」「そして、なんとですね」と短い文を接続詞でつなぐことをしています。YouTuberの中田敦彦さんは「だから、これが大事なんです」というように接続詞をうまく使って、視聴者の感情をぐっと巻き込んでいます。 また、シンプルなキーワードを何度も繰り返すことで、聞き手の印象に残ると話す。これらはもちろんスライドには書かれていないが、あえて用いることで「会話」になるテクニックだ。 ■ FactとOpinionを組み合わせる/自分の言葉で意見を
さらに重要なのが、Fact(事実)とOpinion(意見)の組み合わせを意識することだ。プレゼンテーションは多くの場合、「事実」と「意見」の連続だという。
たとえば「(犬が人と暮らすようになったのは)3万年前の狼の家畜化からで、とても長く親しい間柄です」という文章。「3万年前の狼の家畜化から」は事実、「長く親しい」は意見に当たる。そして、この意見の部分に口語を使うことで「めちゃくちゃプレゼンテーションが上手くなっていきます」と西脇氏は言う。 ┌────────── 具体的には、後半部分を『これ、すごく親しい関係なんですよね~』と言い換える。プレゼンテーションの上手い人は、事実を言った後に、自分の言葉で意見を添えます(西脇氏) └────────── ■ 「全体」を引用する! マジックワードは「皆さん」