渋野日向子 2024年は絶不調の幕開け… 初戦から苦しみ4戦連続予選落ちも
【スマイリングシンデレラ 試練の1年(1)】女子ゴルフの渋野日向子(26=サントリー)は、2024年をどう戦ってきたのか。米ツアー本格参戦3年目の今季を振り返る連載の第1回はシード奪還を目指してスタートした今季序盤にスポットを当てる。 23年シーズンはポイントランキング83位で、80位以内のシード入りを逃し、準シードの立場で今季を迎えた。序盤で上位に食い込んで、できるだけ早く来季のシードを確保したいところだった。今季初戦となった2月の「ホンダLPGA」(タイ)は、主催者推薦での出場だったため、ポイント獲得はできない状況だったが、今季を占う意味で注目された。 それがフタを空けてみれば、第2ラウンド(R)に66(パー72)をマークしたものの、第3Rは76、第4Rも75と崩れて69位。「オフにやってきたことを4日間やりきるのは難しいと感じた」と厳しい現実を痛感していた。今後に不安を残したが、その通りになってしまった。中1週で中国開催の「ブルーベイLPGA」で予選落ちすると、米本土へ渡ってからの3試合も決勝Rに進めなかった。 早くもシード確保を危ぶむ声も上がったが、4試合連続予選落ちで迎えたのは、メジャー初戦「シェブロン選手権」(4月18~21日)。大舞台の強さに定評あるだけに、本人も「何かきっかけがつかめたらなと思います」と意欲を見せていた。75(パー72)を叩いて101位スタートから、第2Rの69で49位で予選を突破する粘りは見せたものの、週末まで調子は続かず50位。決して多くはないとはいえ、ようやく今季初のポイントを獲得した。 貴重な4日間のプレーを経て臨んだ「JMイーグルLA選手権」(4月25~28日)は上位こそならなかったが、粘って予選を突破。当時は徐々に〝兆し〟が見えたかに思えたが、その後は2試合連続で2日間のプレーで終わった。大スランプ入りがちらつく中、メジャー第2戦「全米女子オープン」(5月30日~6月2日)に臨んだ。
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