悪質な利用で大分市の“授乳室”閉鎖 入室の7割が男性…タバコの吸い殻や酒の空き缶も “不適切利用”は新宿駅構内の「多目的トイレ」でも
「そこしか使えない人がいることを知ってほしい」
青井キャスター: 実はこうした“不適切な利用”は、全国各地の「多目的トイレ」でも相次いでいるんです。東京・代官山で聞きました。 50代: ティッシュが散乱してたり、開けて「あっ」て思って別に行くとか、もう我慢してしまうっていうのはある。 30代: 食べ残しとか、子どもが使ったんじゃないよねっていうジュースとか、ペットボトルとか結構散乱してたりとか。ここで子ども座らせておむつ変えたり、ミルク、ご飯ってどうなんだろうと思う。 青井キャスター: 「多目的トイレ」を不適切な利用で困っているのは、子連れの人だけではありません。車イスで生活をする中嶋さんにお話を伺いました。 車いすインフルエンサー・中嶋涼子さん: ハロウィーンの時に新宿の駅構内のトイレに行ったら、壁に血のりがいっぱいついていて、ウィッグが落ちてて、カラーコンタクトも落ちてて、“惨殺現場”みたいになっちゃってて、びっくりした時があって。そこしか使えない人がいることを、もっともっと知ってほしい。 青井キャスター: 国土交通省が2024年3月に発表したデータによると、「多目的トイレ」を利用する理由は、「一般トイレが混んでいたから」が47%と最も多く、子連れの人や障害者以外の利用も多い実態が分かりました。はたして、授乳室や多機能トイレなどの公共施設の不適切な利用は、どうすれば減らしていけるのでしょうか。専門家にお話を伺いました。 ジェンダー問題にくわしい・勝部元気さん: 性善説ではうまくいかなくなる問題は、今後もたぶん増えていくのでは。例えば「男性の利用は禁止」とか、直接的に「あなたはダメ」という書き方や警告をした方がいい。 (「イット!」10月23日放送より)
イット!