パブリッシャーの Amazon プライムデー収益は軒並み増加。ただし、依然としてその増減は予測困難
コマースは依然として予測が困難
プライムデーは期待を上回ったように見えるが、パブリッシャーは自社のコマースビジネスが2024年を通して全体的に成功すると確信したわけではない。「当社にとって、2024年は2023年に比べて特別当たり年というわけではない。Google検索が変化しやすいことが、当社のエバーグリーンコンテンツに影響を及ぼしているため、昨年と同じ方法でコマースを予測することは困難だった。予測は従来よりも大きな範囲に散らばっていた」と、ボールドウィン氏は述べている。 アンソニー氏も、2024年が「コマースに必要な成長の機会」にはならないだろうということに同意している。その代わりに、「2024年はGoogleの参照トラフィックへの依存性をどのように減らし、メールの戦略を調整して、ソーシャルコマースのコンバージョン率を改善するかを判定するためのイノベーション、実験、テストの年だと考えている」と同氏は述べる。また、コマースのコンバージョン率については上昇機運が見られており、「6月のコマースコンバージョンの10%はインスタグラムだけから得られた」という。 一方、ザ・スキムのコマースビジネスは、同社のコンバージョンのほとんどがニュースレターの配信によるものであることから、やや安定している。現在まで毎月、前年比で成長しているとベイカー氏は述べているが、正確な数字やパーセンテージは明かさなかった。 このほか、「7月がコマースの収益にとって驚異的な月となったものの、前月までのビジネスの収益は昨年と同程度だった」と、シロップ氏は述べる。しかし現在は、「コマース収益が前年比で少しだけ伸びる望みがある。お金を支払う意思のある人々が増えている。そのため、今年の後半に向けて見通しは十分に明るいものだ」と同氏は述べている。 [原文:Media Briefing: Publishers say Amazon Prime Day sales were up but commerce revenue remains ‘hard to predict’] 著者:Kayleigh Barber(翻訳:ジェスコーポレーション 編集:島田涼平)
編集部