【日本ハム】斎藤友貴哉「メンタル鉄人クローザー」になる「覚悟」引退江越大賀氏“鉄人魂”継承
日本ハム斎藤友貴哉投手(29)が、技術と肉体を進化させて「メンタル鉄人クローザー」になる。新庄監督から、田中正とともに来季の開幕ダブル守護神の1人に指名されてから一夜明けた1日、北海道・苫小牧市内で開催された選手会納会に参加。22年オフに阪神から一緒にトレード移籍し、今季限りで現役引退した江越大賀氏(31)とも再会してエールを送られた。来季は慕っていた先輩の分まで躍動する。 ◇ ◇ ◇ 斎藤には早くも開幕ダブル守護神の自覚が芽生えていた。年に1度の選手会納会ゴルフは「楽しく終われた」と笑顔も、前日の新庄監督からのサプライズ発表については表情を引き締めて振り返った。「オフに覚悟を持ってやれよっていうことだと思う。確定ではないと思うので、ここからは競争。責任を持ってオフシーズンを過ごしたい」。名前を挙げられた喜びよりも、責任感が増した。 今オフはプレッシャーに負けない心の強さを築き上げる。その方法は「メンタルは鍛えられないので、技術と体力を上げるしかない」。今季は自己最速となる160キロをマークしたように「自分はまだまだやれる」と伸びしろを実感した。肉体を進化させ、投球技術も向上させれば「打者を圧倒できると思う」と手応えもある。その自信をオフの鍛錬でつかみ、どんな場面でも動じない“メンタル鉄人クローザー”となるつもりだ。 この日は慕っていた先輩とも再会してエールをもらった。22年オフに阪神から一緒にトレード加入し、今季限りで現役引退することをSNSで発表した江越氏がゴルフに参加。骨折をしても出場を続けて“鉄人”と呼ばれた男から「一緒にファイターズに来たので、他の選手より頑張ってほしい」とメッセージが送られた。 斎藤も感動した。「自分の中で支えになっていた。江越さんの分まで、本当に頑張りたい」と“鉄人魂”を継承する心構えも完了。来季は30歳となるが、「(今季は)後半戦もすごくいい場面で投げさせてもらって、自信がどんどんついてきた。まだまだ自分でも、すごく可能性を感じています」と話す伸び盛り右腕が、心技体を充実させて大役に備える。【木下大輔】