大阪市の橋下市長退任記者会見【全文2】
大阪市の橋下徹市長は18日、任期満了に伴い大阪市役所で退任会見を開いた。橋下市長は冒頭から「メディアへの注文したい」と話し、同市の文化予算に関する報道について言及し「検証能力がない」などと批判からスタート。また、これまでやってきたことに対しては「やるべきことはやった」「反発を食らうことはやり尽くした」などと述べた。
市長退任の感想と市民へのメッセージ
司会:それでは質問をお受けします。ご指名させていただきますので社名、氏名を名乗っていただいた上でお願いします。では、まず初め、幹事社の毎日新聞さん、お願いします。 毎日新聞:毎日新聞のヒラタです。幹事社として2点質問いたします。市長退任に当たっての、率直なご感想と、もう1点は市政運営、5年間預かった市民へのメッセージをお願いします。 橋下:まずは市民の皆さんには住民投票をはじめ、その他の選挙を通じて非常に重要な判断を下していただいたことには本当に感謝をしますし、それから僕からの問題提起っていうものは、市民の皆さんに負担を負ってもらう、ある意味我慢をしてもらうというところもたくさんありましたので、そういうところについてご負担、ご迷惑、ご苦労をお掛けしたというところは申し訳ないと思っていますが、それでも市民や、また府民の皆さんの多くは、僕が考えてる、いわゆる大阪の将来像といいますか、そういうところに向かってみんなで、まあ足元やってることはいろいろ問題あるかも分からないけども、それでも前に向かって進んでいこうよというような形で支えてくださったことに非常に感謝していますね。また文句もちょっと言わさせてもらっていいですか。ちょっとレベルがね、検証結果 もそうなんですが、あれもね、なんでメディアっていうのは統計学の基礎も知らないのかなって思うんですけど、いや、僕の任期中の変化を出してもらうのはいいんですよ。でも、僕がやったことが大阪をバラ色に変えてるなんて、それは思いませんよ。 でも、統計学をやるときには、前の府政、市政との比較をやってもらわないと。やっぱり大阪がリーマンショック後、どん底状態のところで僕が引き継いでますよ。それで横ばいだとか、横ばいだから大したことない。企業の流出も若干止まったぐらいだとか、そんなことでもういろいろ評価をされるわけです。僕がいきなり何かV字回復を携わったわけではないけれども、それは前の状況と比べてどうだったのということを、ちゃんと比較してほしいなと思いますけどね。 はっきり言って僕のこの8年間というのは、急に大阪をどんどん伸ばしたっていうわけではないです。以前、どん底までもう下がってた。もう傾きがそれこそ直角並みに落ちてきたいろんな大阪の数字を、なんとか下げ止めたっていうところが僕の、ある意味役割であったわけです。で、次の松井・吉村体制は、僕がなんとかここで下げ止めたので、次、上に向かって進んでいってくださいよっていうようなところですから、そういうところを見てね、まあ、僕がやったところの任期、任期中見て評価してもらうのはいいんだけれども、もうちょっと政治の評価っていうのはロングスパンで、いや、僕は悪い部分は悪いって言ってもらっていいんだけど、以前と比較してもらってどうなんだっていうところは、もうちょっとちゃんと検証してもらいたいなと思いますよ。 で、感想でした? 感想なんてあまり言ってもしょうがない。市民の皆さんに本当に感謝してます。