こんなクルマが新車で買えたのか…! 心に響く70~80年代の輝かしいダッシュボード 20選
ランボルギーニ・カウンタック(1974年)
カウンタックのデザイナー、マルチェロ・ガンディーニは当初、オールデジタルのダッシュボードを提案したが、テストの結果、アナログダイヤルが採用された。 8ダイヤルのダッシュボードはフロントガラスに向かって高い位置にあり、ブロック状のマルチカラー警告灯など、ガンディーニの当初のスケッチから航空機の要素がいくつも残っている。
アストン マーティン・ラゴンダ・シリーズII(1976年)
ウェッジデザイン、ポップアップ式ヘッドライト、長大なボンネット、17フィート(約5.2m)のロングボディは、アストン マーティンが生んだ狂気のスーパーセダンのほんの一部に過ぎない。ラゴンダの室内には、大型デジタル・スクリーン上で時速表示(mphとkph)を切り替えることができる、世界初の高感度タッチスイッチが装備されている。 また、夜間走行用に「必須機能のみ」にするボタンがあり、これを押すと現在時刻、速度、燃料残量だけが表示される。これらはすべて、時代を先取りしたものだった。実際、あまりにも先進的過ぎて信頼性に欠け、 14年間の生産期間中、目立った機能の多くが徐々に廃止されていった。しかし、今日のスクリーンとタッチパネル中心のデザインは、このラゴンダから始まったのである。
ローバーSD1(1976年)
SD1には非常にアバンギャルドなダッシュボードが採用され、6連メーターと運転席ドア脇のボタン、突き出たインストゥルメント・パネルなど、特別な要素がいくつかあった。助手席の真正面にはエアベントがある。MTかATかにかかわらず、センターコンソールのエアベントの横には、現在のギアを知らせるプレートが置かれている。 このダッシュボードには、コスト削減という目的が巧妙に隠されていた。計器ブロックは、左ハンドルと右ハンドルのどちらでも生産しやすいように、左右どちらにも簡単に配置することができたのである。
いすゞ・ピアッツァ(1980年)
ピアッツァのダッシュボードは、乗員から見れば平均的なものかもしれない。しかし、ドライバーはスイッチ類の操作に熟練を要する。ステアリングホイールの両脇に2つの大きなコントロールパネルがあり、ワイパーからヒーター、ファンのコントロールまで、すべてを操作できる。奇想天外で忘れがたいデザインだ。