こんなクルマが新車で買えたのか…! 心に響く70~80年代の輝かしいダッシュボード 20選
アウディ・クワトロ(1980年)
アウディの四輪駆動伝説の始祖と言えるクワトロは、エッジの際立つシャープなデザインを持ち、その特徴はインテリアにも引き継がれている。特別なのはそのインテリアが狂おしいほど質素だったことだ。 クワトロは高性能車だが、それを誇示するような派手なカラーやエキセントリックなスイッチはない。その代わり、使い勝手の良いダッシュボードがあり、1984年以降はデジタル・ディスプレイが装備された。ラジオの下には、トルセン式ディファレンシャルの表示、電圧計、オイル温度計がある。
ランチア・トレヴィ(1980年)
トレヴィの外観は、真面目に作られた事務用品のように堅実で、エアロダイナミクスのことはおそらくホッチキスと同程度にしか考えられていない。ランチアは建築家を起用して「スイスチーズ」風のダッシュボードをデザインし、世界的な論争を巻き起こした。あえて他とは違うことをしたランチアの姿勢を称えたい。
ルノー25(1983年)
上級モデルであるルノー25では、インテリアをデジタル・ディスプレイで埋め尽くすのではなく、雰囲気よりも形状を重視した。ダッシュボードは奇妙な形で、天井に向かって高くせり出している。 シフトレバーの脇に補助的なコントロールを配置し、むやみにボタンを散らしていない。横から見ると、ダッシュボードは大きな波のようで、フランスの暖かい夏の日にはインストゥルメント・パネルが見やすくなっている。
シボレー・コルベットC4(1984年)
C4ではすべてが新しくなった。流麗なシルエットは現代的で、シャシーもインテリアも最新だった。コルベットC4は、3つのディスプレイを備えたLCDメータークラスターを初めて標準装備した市販車である。ダッシュボードは直線的なエッジを持ち、工業的な印象を与える部分も多く、同時代の他のスポーツカーとは一線を画している。
アルファ・ロメオ90(1984年)
外観を見る限り、アルファ・ロメオ90に特別な感じはなく、同時代のトヨタ・カリーナやオースティン・モンテゴとよく似ている。しかし、車内に入ると、ジェット戦闘機のコックピットを思わせる未来的なインストルゥメント・パネルが目に飛び込んでくる。 ダッシュボードはシャープなエッジとフラットなパネルで構成され、オプションで助手席側から引き出せるスーツケースも用意されていた。