ブルージェイズ、オリオールズが球団最高額オファーも 元CY賞右腕バーンズがアリゾナを選んだ理由
◆ 高額オファーを断り、家族が暮らすアリゾナへ 現地時間27日、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとコービン・バーンズ投手(30)の契約合意を米複数メディアが報道。契約は球団史上最高額となる6年総額2億1000万ドルとされ、2026年シーズン終了後のオプトアウト権が含まれている。 今オフFAを迎えていたバーンズの獲得については、ジャイアンツ、ブルージェイズ、今季所属のオリオールズが有力候補として挙げられていた。MLB公式のマイク・フェインサンド記者は、バーンズが総額2億4500万ドル規模の大型契約を求めていると報道。『USAトゥデイ』のボブ・ナイチンゲール記者によると、ブルージェイズとオリオールズは球団史上最高規模の契約で交渉を進めていたという。 ところが、急転直下でのダイヤモンドバックス加入が決定。FA投手市場最大の目玉と評された右腕は、ヤンキースへ移籍したマックス・フリードを下回る総額、ドジャースへ移籍したブレーク・スネルよりも低い年平均額でアリゾナ行きを選んだ。 現在バーンズは同州スコッツデールに自宅を構え、今年6月には妻ブルークさんとの間に双子が誕生した。『アリゾナ・リパブリック』紙のニック・ピエコロ記者によると、家族の暮らすアリゾナでのプレーを希望したバーンズ側から球団にアプローチ。交渉開始からわずか数日のうちに契約がまとまったという。 さらに、ナイチンゲール記者は税率の違いも要因の一つとして指摘。同記者によると、ジャイアンツとブルージェイズはダイヤモンドバックスを上回るオファーを提示していたが、両球団が本拠地を置くカリフォルニア州、カナダのオンタリオ州はアリゾナ州と比べ、税支出に大きな差があることを伝えた。 バーンズは2016年のドラフトでブリュワーズに入団し、2018年にMLBデビュー。2021年には11勝5敗、全体トップの防御率2.43、234奪三振という好成績を残し、ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた。今季からオリオールズにトレード加入すると、32先発で15勝9敗、194回1/3を投げて防御率2.92、181奪三振をマーク。キャリア最多の勝ち星を挙げ、4年連続でオールスターゲームに選出された。
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