知ってたらスゴイ! 奇妙で無名なOEM供給車 41選 後編 「リバッジ」されたマイナーモデル
バンデンプラ・プリンセス
コードネーム「ADO16」と呼ばれたブリティッシュ・モーター・コーポレーションのクルマは、1.1Lまたは1.3LのAシリーズ・エンジンを搭載し、1960年代の英国で人気を博した。また、リバッジが盛んに行われた典型例でもあり、オースチン、イノチェンティ、MG、モーリス、ライリー、バンデンプラ、ウーズレーの各ブランドで販売された。 今日、バンデンプラはこれらの中でも特に忘れ去られているかもしれない。プリンセスは、豪華なクロームメッキのフロントグリルが特徴的だが、構造的にもメカニズム的にも他のブランド車と同じであった。磨き上げられた木材をふんだんに使ったインテリアが魅力的で、フロントシートのバックにはピクニックテーブルが付いている。
ヴォグゾールVXR8
VXR8はヴォグゾールで2世代にわたって使われた名前だが、実際にはシボレー製V8エンジンを搭載したホールデンだ。オーストラリアから地球の裏側の英国に輸入されていた。 GMは2017年にホールデンの生産をすべて中止し、VXR8も終わりを告げた。
ウーズレー6/99
1959年に発表されたオースチンA99ウェストミンスターをベースに、ウーズレーのリバッジモデルが生まれた。機械的な部分(2.9L直6エンジンを含む)とピニンファリーナがデザインしたボディは同一だが、オースチンよりも高級なブランドであったため、豪華に見えるように作られた。 同様の戦略は1961年にも採用された。全長が延長され、それぞれオースチンA110ウェストミンスターとウーズレー6/110となった。
AUTOCAR UK(執筆) 林汰久也(翻訳)