三菱重工の通期予想、受注高6兆円に上方修正した背景
三菱重工業は5日、2025年3月期連結業績予想(国際会計基準)の受注高を従来予想比2000億円増の6兆円に上方修正したと発表した。火力発電設備向けガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)などエナジー部門の受注高予想を同1500億円増の2兆円に引き上げた。通期の売上高や各利益段階の予想は据え置いた。 【一覧表】三菱重工の決算詳細 同日会見した泉沢清次社長は、GTCCの受注について「今後も市場は底堅く推移していくと考えている。北米・中東で商談が増加している」とした。事業利益は「エナジー」を同100億円増の1800億円、「プラント・インフラ」を同100億円増の400億円にするなど部門別予想を変更した。 24年4―9月期連結決算はGTCCのほか、防衛・宇宙の増収増益などにより、売上高、各利益段階で上半期の過去最高を更新した。