年商70億円超! 東証グロースに新規上場するD2C企業「Aiロボティクス」のビジネスモデルとは
生ビタミンC配合美容液などの化粧品D2Cブランド「Yunth(ユンス)」などを展開するAiロボティクスは8月23日、東証グロース市場への株式上場を承認されたと発表した。上場予定日は9月27日。
Aiロボティクスの2024年3月期業績は売上高が前期比93.7%増の70億6100万円、営業利益は同310.3%増の12億5700万円、経常利益は同335.5%増の12億3400万円、当期純利益は8億2500万円(前期は2億6400万円の赤字)。セグメント別の業績では、主力となるD2C事業の売上高が同288.7%増の69億6100万円、セグメント利益は同283.9%増の16億9600万円だった。 2016年にHowTwo株式会社として創業。女性向けライフスタイルに関する動画配信サービスなどの事業からスタートした。2018年には「AIマーケティング事業」を開始し、主事業を自社開発のAIシステム「SELL(セル)」を活用した成果報酬型の広告運用業務に移行。大手消費財メーカーや広告代理店などをクライアントに新規顧客開拓から顧客分析までのトータルマーケティングソリューションを提供してきた。 2020年に現社名へと変更。2022年1月、経営支援を目的に出資していたスキンケアブランドを展開するYunthと17skinの2社を完全子会社化し「D2Cブランド事業」を開始。その後、2022年11月に両社を吸収合併した。「D2Cブランド事業」には自社開発AIシステム「SELL」をマーケティングに活用。2023年5月から経営資源の選択と集中により、「AIマーケティング事業」のリソースを「D2Cブランド事業」にシフト。「AIマーケティング事業」は現在休止としている。2024年2月からは美容家電ブランド「Brighte」をローンチ、ブランドアンバサダーに女優の佐々木希さんを起用している。
AIシステム「SELL」は、D2C事業を通じて得た商品開発・需要予測・広告クリエイティブ作成・広告運用・CS対応・CRM施策まで一連の業務データなどを分析して機能を拡張している。クリエイティブの自動生成、広告出稿作業の効率化、問い合わせ対応の効率化なども実現。化粧品や美容家電の商品開発にも活用し、連続的にヒット商品を生み出している。