名古屋ダイヤモンドドルフィンズの加藤嵩都、B1挑戦を前に『武者修行』でラスベガスへ「僕の能力を生かすスタイルを探して」
「ギアチェンジして、身体能力を最大限に生かす」
──その学びは自分のプレースタイルにどのような形で反映できそうですか? 日本のバスケは一度落ち着かせてゆっくりプレーすることで正しい判断をするのが良い場合が多いですが、それを突き詰めるだけでは限界があると感じました。どこかでギアチェンジして、身体能力を最大限に生かすのを武器にしてもいいんじゃないか。それは自分の中でずっと考えていたことでもあるのですが、それがラスベガスであらためて発見できたと思います。もちろんチームとして決められたルールの中でプレーするわけですが、もっと自分の特性を生かしたプレーを展開できる余地があると考えました。 ──毎年のようにステージを上げて、ついにB1に挑みます。しかも名古屋Dは優勝経験こそありませんが、昨シーズンも優勝を狙うに十分な質の高いバスケをしていました。新シーズンに向けた意気込みを聞かせてください。 はい、僕もドルフィンズは今シーズン優勝するチームだと思っていますし、そこに加入するからにはチームを勝たせられる選手でなければいけないと感じています。ただ、やることは今までと変わりません。これまでやってきたことが正しかったからこの舞台に立てると思いますし、アメリカでも自分のやり方が間違っていないと確かめることができました。そこは自分のやり方を信じて、これからもやるだけだと思っています。 僕の目指すところは大学の頃からさいたまでも福島でも変わっていなくて、日本代表に入ることです。ドルフィンズには齋藤拓実さんという代表レベルのポイントガードがいて、代表を目指す僕にとっては良い目標になると思います。拓実さんから吸収できることは多いと思いますし、練習でマッチアップすることも多いので、この1年で追い付ければと思っています。 ──自分のどんなプレーに注目してほしいですか? アメリカまで確かめに行った運動能力を最大限に生かしたプレーです。リバウンドを取ってそのまま5人抜いてダンクに行く、みたいな(笑)。極端ですけど、先ほどの話にもあったように、そういうプレーをするガードはBリーグにあまりいないじゃないですか。見てて楽しいプレーをするのはすごく大事だと思っています。試合でやったことはないんですけど、行ける状況であればダンクに行きたい気持ちは持っています。 僕としてはがむしゃらにプレーするだけです。選手として一番大事にしているのは人の心を動かすプレーをすることなので、誰よりも走ってぶつかって声出してハッスルするプレーを見てほしいです。
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