最新バッテリーなどの電動化技術、シェフラーが出展へ…CES 2025
シェフラーは1月7日(日本時間1月8日未明)、米国ラスベガスで開幕する「CES 2025」において、拡大した製品ポートフォリオと技術力を披露する。 【画像全2枚】 シェフラーは2024年10月にビテスコ・テクノロジーズとの合併を完了し、グローバルでの存在感を高めた。この合併により、新たな製造拠点が加わり、研究開発能力も強化された。同社のソリューションは現在、動力伝達からエネルギー生成、持続可能性に至るまで、モーション技術の全領域をカバーしており、シームレスな技術統合を可能にしている。 特に電動モビリティの分野では、シェフラーは顧客に包括的な製品ラインナップを提供できるようになり、電動化市場の成長ポテンシャルをさらに活用できる立場となった。 CES 2025では、「ダイナミック・パフォーマンス・ビークル」と呼ばれる展示車両を通じて、シャシーシステムと電動パワートレインの技術を紹介する。この展示では、小型乗用車から大型商用車まで、幅広い用途に対応する電動パワートレインのコンポーネントやシステムを網羅的に示す。 さらに、シェフラーは自動車産業向けに多様なバッテリーソリューションを提供することに注力している。製造ノウハウを活かしたバッテリーパックの生産から、次世代バッテリー技術の開発、全固体電池(ASSB)用コンポーネントの開発まで幅広く取り組んでいる。CES 2025では、ASSBテクノロジーの最新の進展を紹介し、将来の産業化に向けた道筋を示す予定だ。 シェフラーのこうした取り組みは、自動車産業の電動化が加速する中で、同社が総合的な技術力を持つサプライヤーとしての地位を確立しようとする戦略を反映している。
レスポンス 森脇稔