規制や不況と戦い生まれた、今日への礎──日本の名車100選【平成13~26年編】
HONDA NC700X──価格破壊&実用性の革命児
共通プラットフォームでジャンルの異なる多機種展開を行う――クルマで使われる手法をバイクに持ち込み、61.9万円という低価格を実現。エンジンは味わいと6000rpm以下の実用性に絞り、通常のタンク部を収納スペースとするのが特徴だ。手元のスイッチで変速できるDCT仕様を用意し、兄弟車としてネイキッドのS、スクータータイプのインテグラも投入された。 【HONDA NC700X 平成24(2012)年】主要諸元■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 669cc 50ps 6.2kg-m■214kg(装備) 【HONDA NC700X 平成24(2012)年】共通プラットフォームで作られたNC700XとNC700S、インテグラはエンジンを車体をほぼ共用した。
YAMAHA MT-09──RZの再来? 過激な新生MT
マスターオブトルクを標榜する新世代MTシリーズの第1弾としてデビュー。’76年登場のGX750以来となる完全新設計の3気筒は、2スト的な弾ける加速で話題に。車体は新作アルミフレームなどで軽量コンパクトさを追求し、装備重量188kgという400ccクラス並みの軽さを達成した。3段階のパワーモードや、モタード系の異種交配デザインも特徴だ。 【YAMAHA MT-09 平成26(2014)年】主要諸元■水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ 846cc 110ps 8.9kg-m■188kg(装備) 【YAMAHA MT-09 平成26(2014)年】過激なレスポンスでフロンアップは容易だった。そして上げたフロントを維持するのはその激しいレスポンスゆえに腕が必要だった。 ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。