15歳で初優勝 21歳で10勝目 石川遼の通算20勝を振り返る
■8勝目 2010年9月 フジサンケイクラシック
ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ富士桜CCで、杉並学院高時代の先輩・薗田峻輔と一騎打ち。正規の最終18番でフェアウェイバンカーからの2打目をピンそば1.5mにつけるバーディでプレーオフに持ち込み、4ホール目で相手を退けた。
■9勝目 2010年11月 三井住友VISA太平洋マスターズ
少年時代から憧れた太平洋クラブ御殿場コースで初勝利。首位タイから出た最終日に7バーディ、2ボギーの「67」をマークして通算14アンダー。シーズン3勝目を手にした。シーズン終盤戦、キム・キョンテ(韓国)との争いの末に賞金王の座は譲る結果に。
■10勝目 2012年11月 三井住友VISA太平洋マスターズ
米ツアーのスポット参戦を本格的に開始した前年の2011年は、プロ転向後初めて白星のないシーズンを送った。当時アマチュアの松山英樹を前年王者として迎えた大会で、2年ぶりにタイトルを奪還。21歳での10勝到達は最年少。雨の最終日に大粒の涙を流した。
■11勝目 2014年7月 長嶋茂雄招待 セガサミーカップ
2013年から米ツアーに本格参戦。2シーズン目の終わり、一時帰国中の北海道で優勝した。2打差の首位・小田孔明を追った最終日に「67」で回りプレーオフへ。3ホール目でバーディを奪って2年ぶりの国内ツアータイトルを手にした。
■12勝目 2015年9月 ANAオープン
PGAツアーの翌年のシード権を獲得し、プレーオフシリーズの後に参戦。1W主体の攻めで、やはり小田孔明と並んで迎えた最終日に「69」で回って競り勝った。最終18番では右ラフから低弾道のスライスボールで花道まで運ぶリカバリーでファンを沸かせた。
■13勝目 2015年12月 日本シリーズJTカップ
全選手のうちただ一人、初日から60台をマークし続けてシーズン最終戦を制した。プロ転向後、日本タイトルを初めて獲得。この年の国内ツアー出場は7試合でトップ10入りが4回、うち2勝をマークした。
■14勝目 2016年8月 RIZAP KBCオーガスタ
深刻な腰痛を理由に2月にPGAツアーで戦線離脱。7月に日本ツアーで復帰し、2試合目で復活優勝を飾った。初日から首位を守る完全優勝。2位に5打差をつけて圧勝し、翌週の「フジサンケイクラシック」で2位、続く「ANAオープン」で3位と復調した。