携帯電話の3G回線終了に伴い注目されるガラケー感覚の『ガラホ』の選び方と魅力
3G回線の完全終了が近づく中、ガラケーからの乗り換えの有力候補となりえるのが「ガラホ」。見た目はガラケーですが、4G回線が使える「スマホ」のことです。もっとも家電量販店や各キャリアの携帯ショップなどを訪ねても、店頭に並んでいるのはいわゆる「スマホ」ばかりです。キャリアで販売されているガラホの選択肢は多くはなく、店頭で目にするケースも少なく、どのように端末を選べばいいのか分かりづらい側面があります。 【画像でわかる】ドコモ「3G回線」停波 - どうすればいい高齢者(シニア)スマホ問題!? 今回は、ドコモやau、ソフトバンクなど主要キャリアが提供するガラホの選び方をご紹介します。
ドコモの3G回線終了はいつ?
3G回線はauが2022年3月31日に終了、ソフトバンクが2024年1月に終了。つまり2024年11月現在利用できる3G回線はドコモのみですが、そのドコモの3G回線も、2026年3月末に終了する予定です。この終了に伴い3G専用端末は使用できなくなるため、新しい通信規格への対応が必要です。 ■3G回線終了後はガラケーは利用できなくなる? 3G回線の終了後、従来の3G専用ガラケーは利用できなくなります。一方でガラホや4G対応フィーチャーフォンは基本的に4G LTEに対応しているため、引き続き利用可能です。つまり「4G対応している端末」を2026年3月以降は使う必要があり、ガラケーのような使用感の端末を求めるならば「ガラホ」が一番有力な選択肢になりえます。 ガラホは基本的な電話機能やメール送受信など、ガラケーと同様の機能を持ちつつも、高速データ通信や一部スマートフォンアプリの利用が可能です。 ■厳密に言うと「ガラケー」と「ガラホ」は同じもの?
ちなみに「ガラケー」と「ガラホ」は操作性が非常に似ており、ほとんどの高齢者の方などにとっては従来の携帯電話のように使えるでしょう。よって3G終了後はガラケーの代わりに、ガラホを与えると親族の方にとっても安心することが多いでしょう。 ただしあくまでガラケーとガラホは「似ているもの」であり、厳密には異なるデバイスです。外観や基本的な操作感は共通していますが、その中身には大きな違いがあります。 ガラケーは主に3G回線で動作するものであり、たとえばアプリ利用には制限があります。スマホのようにサードパーティー製のアプリを自由に後からインストールし、機能追加できない点などは良くも悪くもガラケーの特徴です。 一方で、ガラホは4G LTEに対応。また端末のUSBデバッグを有効化し、apkファイルを転送するといった方法でガラホにアプリをインストールすることも可能です(※保証の対象外になる可能性があるため実施する場合は自己責任で行いましょう)。 また、メールや電話といった基本機能も強化されています。このため、見た目は同じでも、その性能や使い勝手には大きな違いがあります。 なお、ガラホはKDDIの商標登録。ドコモでは「spモードケータイ」ソフトバンクでは「進化したガラケー」などと呼んでいますが、このカテゴリ端末の総称として「ガラホ」が用いられています。