TSMCの売上高、8月は33%増-底堅いAI半導体需要示唆
(ブルームバーグ): 半導体の受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)が10日発表した8月の売上高は前年同月比33%増えた。スマートフォン市場の持ち直しや米エヌビディアの人工知能(AI)半導体の持続的な需要を見込む投資家にとっては、前向きなシグナルとなる。
8月の売上高は2509億台湾ドル(約1兆1200億円)だった。伸び率は7月の45%増から鈍化した。アナリストの7-9月(第3四半期)予想では、37%増収が見込まれている。
8月の売上高は単月のスナップショットではあるが、市場がAIインフラ投資の持続性を過大評価しているかどうかを巡り懸念を和らげる可能性がある。
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AI需要がけん引役となっている高性能コンピューティング(HPC)がTSMCの売上高の半分超を占めるようになっている。
TSMCは米アップルのスマホ「iPhone」の主要半導体メーカーでもある。アップルは9日、最新機種iPhone16を披露した。ウォール街はモバイル機器需要の回復を見込む。
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原題:TSMC’s August Revenue Climbs 33% as AI Chip Demand Holds Up(抜粋)
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Jane Lanhee Lee