注文住宅で「もっとこうしておけばよかった!」…経験者に聞いたリアルな後悔・失敗談
間取りやデザインも自分で決めて、“理想のマイホーム”を形にできる注文住宅。ただ、少なからぬ時間と費用をかけ、ハウスメーカーと綿密に打ち合わせを重ねつつ施工を進めても、いざ完成した住宅に住み始めると、「もっとこうしておけばよかった」と後悔することも多々あるようです。 今回は、注文住宅を建てた経験がある男女159人からリアルな体験談を集めました。
部屋の数が多すぎた!
「部屋の数。家族が減って無駄に空き室が多くなった」(69歳男性/会社経営・役員) 「10部屋は多すぎた。掃除が大変」(67歳男性/公務員) 「部屋を細かに作りすぎたので、窓を開けても風が抜けない。特に2階は夏場が地獄。結局、リフォームで不要な間仕切りを撤去し大きめの窓をつけ、風が抜ける間取りに作り替えた」(69歳男性/その他) 「部屋の区切りが固定壁ではなく可動式にすればよかった。そのほうが部屋を広く便利に使えたかなと思った」(66歳男性/その他) 間取りをどうするのかは、住宅設計における根本的なテーマですが、今回のアンケートでは“部屋数はもっと少なくてよかった”と後悔する声が多く聞かれました。たしかに、「これは〇〇用の部屋」と用途を区切るほうが機能的に思えますが、部屋数が多いとその分、掃除が面倒だったり、通気性が悪くなったりなど、さまざまなデメリットに見舞われることもあるようです。 どんな間取りがベストかはそのときどきの家族構成やライフスタイルによって変わります。コメントにもあるように、状況に応じて間取りを自由に変更できるように仕切りを可動式にするというのは、ひとつのアイディアかもしれませんね。
〇〇は、いらなかった!
「掘りごたつがある和室を造ったが不要だった。畳の手入れが大変だし、全室洋室が正解」(69歳女性/その他) 「庭がいらなかった。草引きが嫌なので、コンクリで固めたかった」(49歳女性/総務・人事・事務) 「広いバルコニー。メンテナンスが大変だし、隣家が気になってなかなか使えない」(38歳女性/主婦) 「応接間は必要なかった。リビングルームで足りた」(66歳男性/その他) 「廊下のデスクワークスペースはいらなかった」(44歳女性/総務・人事・事務) 実はいらなかったものとして、アンチコメントが多かったのは和室と庭。どちらも持たない筆者としては「あったらいいな」と憧れますが、いざ設置すると、メンテナンスの手間がかかるわりに活用場面が乏しいなど、持て余してしまうおそれもあるようです。