ハードオフでよく見る“激安ジャンク品”→修理すると…… 予想外な展開に「掘り出し物でしたね」
MDユニットメンテナンス
各再生機器の状態が分かったので、次はMDの救出作業。まず本体の左右のパネルを外し、内蔵されていたカセットデッキ部分とMDプレーヤーユニットを取り外しました。続けてユニットのカバーを外して内部構造を確認。やはりディスクが入ったままになっていたので、ユニット後方の部分を操作し、手動でMDを取り出しました。 MDプレーヤーユニット上部の黒いパーツを外すと内部機構があらわに。取り出しボタンを押してもディスクが出てこなかった理由はゴムベルトの経年劣化や周辺部の汚れの蓄積にあると考え、綿棒やシリコンスプレーを使ってきれいにします。 コンポにMDプレーヤーユニットを戻し、私物のMDを読み込ませてみましたが正常に動作しません。レンズも掃除しましたがどうも別の部分に原因があるようです。取り付け位置やバネの戻し忘れなど、細かい部分も入念に確認して再度MDを挿入。しかし、音楽は再生されません。 内部をむき出しにした状態でMDを挿入し、各装置の動作を肉眼で確認。ディスク自体は正常に回転しており、MDから情報を読み取るための「ピックアップレンズ」も動いてはいます。動作機構そのものに問題があるのではなく、組み込まれている電子部品が消耗して壊れているのではないかと考えていた矢先、突如としてMDが読み込まれ、収録されている音楽の再生を始めました。
偶然か、必然か
これには投稿者さんもびっくり仰天。喜びつつも、「なんかうさん臭いですねこれ。直ったっていうかね、たまたま読んだだけちゃうかなと思うんですよね」と疑っています。試行錯誤の末、状況次第ですがMDも再生できることが分かりました。 続けてカセットデッキ部分の状態をチェック。この商品はカセットテープを読み込めるものの、逆再生や早送りはできない状態にあります。分解して装置内部を見てみると、やはりゴムベルトの部分が怪しいので必要になったら修理するそうです。 各部のメンテナンスと確認が終わったので全体を仮組みしてテスト。部品を戻してスピーカーを取り付け、私物のMDを挿入してみると収録されている音楽がスピーカーを通じて出力されました。カセットテープもCDも問題なく再生されます。