【2024クラブ・オブ・ザ・イヤー受賞クラブ誕生秘話・2/3】『241CB』と『242CB+』をコンボで使いやすいのは構造が違うのに打感が揃うから!
多くのゴルファーに愛され、ゴルフの楽しみを提供した話題のクラブに贈られる「ゴルフダイジェストアワード」の「クラブ・オブ・ザ・イヤー」。ドライバー・オブ・ザ・イヤー、アイアン・オブ・ザ・イヤー、特別賞の3部門に分かれているが、今回の受賞クラブが生まれた背景を『週刊ゴルフダイジェスト』の12月24日号に掲載している。『みんなのゴルフダイジェスト』では3回に分けて紹介していく。【3話中2話目】 アイアン・オブ・ザ・イヤーに輝いた『241CB』と『242CB+』の7番を写真で見比べる
軟鉄鍛造だから成しえた「顔、打感、抜け!」
発売前から契約プロが続々スイッチしたことでツアーで話題になったブリヂストン『241CB』と、『241CB』とのコンボで使える『242CB+』。軟鉄鍛造のプロモデルだが打ちやすいと9月に発売になると量販店でも月間売り上げ上位にランクイン。多くの有識者からの支持を集めた。
細かい部分をさらにブラッシュアップ
2年前に前作『221CB』を開発して発売されるのとほぼ同時にプロへのヒアリングが始まったというが、その時点から『241CB』『242CB+』をセットで開発することが決まっていたという。 「『221CB』は当時、プロの使用率も評価も高く、課題がほとんどないといってよかったほどだったんです。ただ、軟鉄鍛造アイアンの重要な3大要素、すなわち“顔・打感・抜け”を『221CB』で改めて確認することができたので、そこをブラッシュアップすることから開発はスタートしました」とは長年、鍛造アイアンを手掛けてきたブリヂストンの北川知憲氏。 「まずは“抜け”。今回、最もこだわったのがソール形状でした。『241CB』と『242CB+』では形状がまったく異なります。『241CB』はリーディングエッジとトレーリングエッジを落とした台形のような形になっていますが、これはリーディングエッジを急角度に落としたもの、浅めにしたものなど、いくつかのバリエーションを作ってプロにテストしてもらった結果、どのプロからも“この形状がいい”というフィードバックが得られたからです。リーディングエッジの落とし方は番手ごとに変えています」