再び人を殺す可能性「あると思います」…自作の刃物で二十歳の頃からの殺人願望を実行、初対面の女性を殺害…精神鑑定で『性的サディズム』による障害と診断
『被害者の尊厳を一顧だにしない態度』求刑通りの判決
11月20日。中村被告への判決が言い渡された。 金沢地裁 野村充裁判長: 主文、被告人を懲役30年に処する。 まっすぐに前を見つめ、裁判長の言葉を静かに聞く中村被告。「内容は分かりましたか?」という問いに「はい」と答えた。 裁判長は「動機はあまりに身勝手かつ理不尽なもので被害者の尊厳を一顧だにしない態度が見て取れる。犯行の背景に反社会性パーソナリティ障害や性的サディズム障害の影響が多少伺えるにしても、酌むには限度があり、前刑執行終了後、10カ月足らずで今回の犯行に及んだ意思決定は強い非難に値すると断罪した。その上で「何ら落ち度のない被害者の尊い命が奪われた結果は重大で、同種事案の中でも特に重い部類に位置づけられる」として検察の求刑通り懲役30年の判決を言い渡した。 裁判長が、説明はわかりましたか?と訪ねると中村被告は、「はい」と、はっきりと、うなずきながら返事をしていた。そして、裁判長から「被害者や遺族、その親しい人の無念を忘れず、一生かけて罪を償っていってもらいたい」と諭されると、静かに、ただまっすぐ前を見つめていた。 (石川テレビ)
石川テレビ