ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズの2025年カレンダー発表。シルバーストンが復活
ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズは、6ラウンドからなる2025年のレースカレンダーを発表した。レースイベント数は2024年と同様だが、イタリアのムジェロに代わってイギリスのシルバーストンで開催されることが明らかとなった。 【写真】2024年ELMS第5戦のLMGT3クラスを制した木村武史組57号車フェラーリ296 GT3 10月2日にシリーズから発表されたカレンダーでは、2025年9月14日に第5戦として、シルバーストンでの4時間レースが開催されることになっている。2024年はこの第5戦のスロットに、初開催となるムジェロが組み込まれていた。先日行われたこのムジェロ戦では、アイアン・リンクス・プロトンが初優勝を飾っている。 シルバーストンは、シリーズが2013年にACOフランス西部自動車クラブとル・マン・エンデュランス・マネジメントの管理下に置かれて以来、ELMSカレンダーの定番となり、定期的にシーズン開幕戦を開催していたが、新型コロナウイルスのパンデミック発生を受けて、2019年以降カレンダーから外れていた。その直近の開催では、WEC世界耐久選手権とのダブルヘッダーイベントの一部となり、フランスのIDECスポールが優勝を手にしている。 カレンダーの残りの部分は2024年と変わらず、シーズン前のテストはバルセロナのカタロニア・サーキットで行われ、その後4月6日に同地で開幕を迎える。 5月4日に開催されるル・カステレ(ポール・リカール/フランス)4時間レースは、ル・マン24時間前の最後のレースで、その後、7月6日にイタリアのイモラでシリーズが再開される。 ベルギーのスパ・フランコルシャンと、ポルトガル南部のポルティマオはどちらもカレンダー上の従来の位置を維持し、後者は10月18日にシーズン最終戦を開催する。 注目すべきは、ポルティマオラウンドがインディアナポリス・モータースピードウェイでのインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)最終戦と同じ週末に開催されることだ。 「ヨーロピアン・ル・マン・シリーズのカレンダーには、今年もいくつかのサーキットが含まれ、それぞれがクルマとドライバーの両方をテストするためのさまざまなチャレンジを抱えている」とACO会長ピエール・フィヨンは語っている。 「ACOは、2019年以来初めてELMSが英国に戻り、英国のファンにシルバーストーンでル・マンの雰囲気を味わってもらえることを非常に嬉しく思っている」 「ELMSは、ヨーロッパを代表する耐久レース・シリーズとしての地位を確固たるものにしている。40台以上のクルマがグリッドに並び、ル・マン・プロトタイプとGTが絶妙に融合し、世界のトップ・ドライバーとチームが参加している。2025年シーズンは、さらに素晴らしいものになるだろう」 ■2025 ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ暫定スケジュール(2024年10月2日発表) Rd./Date/Event(Circuit) Test/3月31~4月1日/バルセロナ 1/4月6日/バルセロナ4時間 2/5月4日/ル・カステレ(ポールリカール)4時間 3/7月6日/イモラ4時間 4/8月24日/スパ・フランコルシャン4時間 5/9月14日/シルバーストン4時間 6/10月18日/ポルティマオ4時間 [オートスポーツweb 2024年10月04日]