三原康裕デザイナーが「毎日ファッション大賞2024」大賞 新人賞は「ハルノブムラタ」
毎日新聞社は9月2日、「第42回毎日ファッション大賞」の受賞者を発表した。大賞には「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」の三原康裕デザイナー、新人賞・資生堂奨励賞には「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」の村田晴信デザイナー、鯨岡阿美子賞には日本ファッション・ウィーク推進機構(JAPAN FASION WEEK ORGANIZATION以下、JFWO)の三宅正彦前理事⻑を選出した。「毎日新聞」は、受賞者インタビューを含む特集記事を10月上旬の朝刊に掲載する。 【画像】三原康裕デザイナーが「毎日ファッション大賞2024」大賞 新人賞は「ハルノブムラタ」
大賞を受賞した三原デザイナーは、多摩美術大学在学中に独学で靴作りをはじめ、1996 年にシューズブランド 「ミハラヤスヒロ」をスタート。99 年には、ウエアラインを「東京コレクション」で発表した。16 年のブランド 20 周年を機に、ブランド名を現在のものに変更。近年は若手の育成にも積極的に取り組んでおり、22年にはギャラリー&イベントスペース「NACC/日本橋アナーキー文化センター」(東京・日本橋)を約 1 年間の期間限定で運営し、幅広いカテゴリーのクリエーターの作品展示を行った。 新人賞・資生堂奨励賞の村田デザイナーは、エスモード・東京校を卒業後、PR 会社での勤務を経てイタリアへ渡った。「ジョン リッチモンド(JOHN RICHMOND)」や「ジル サンダー(JIL SANDER)などで経験を積み、帰国後 19 年に「ハルノブムラタ」を設立した。ブランドコンセプトは“Luxury of Silence (ラグジュアリーオブサイレンス)”。表層的な華やかさではなく、内面も含めた人間の美しさを引き出していきたいという思いを込めている。海外仕込みの美意識、テクニック、ミニマルなスタイルに定評があり、日本発のラグジュアリーエレガンスをけん引する存在として、グローバルな活躍が期待される。
鯨岡阿美子賞の三宅前理事長は、11年から24年までJFWOで理事⻑を務めた。日本の繊維・ファッション産業の強化、発展を図るため、05年に設立した「東京コレクション」に対し、関係機関との交渉だけでなく、運営資金の工面のために奔走し、ファッション・ウイーク継続に尽力した。