「副代表の任務まっとうしたい」大阪・吉村知事会見7月6日(全文3完)
全年代で拡大している理由をどう考えるか
朝日新聞:朝日新聞の新谷です。コロナの関連で続けてお尋ねさせてください。まず、年代別新規陽性者数のところで、かなり全ての年代で満遍なく増加していると思うんですが、これまでのコロナはやはり若い方で、最初、感染拡大の兆候が見られて拡大していくのがパターンだったと思います。今回も確かに若い方のほうが早く拡大している時期はあったようにも思うんですけれども、その辺りの知事のお考えと、今回、全年代で拡大している理由についてのお考え、併せてお聞かせいただければと思います。 吉村:ですので、全年代で拡大がほぼ同時に進んでます。ちょっと20代、30代のほうが早い時期も確かにあるんですけど、もうほとんど誤差の範囲で、一斉にみんなが上がっているというような状況です。今までの株っていうのはどちらかというと、やっぱり行動範囲が広い20代、30代の方が増えて、そのあと後追いするように、その年配の年代に移っていくという状況です。今、これほぼ同時に上がってるので、厳密に言うと確かに現役世代がちょっと早かったんですけど、そういった意味では、やっぱこの変異株そのものが熱を持ってるのではないかなと。行動に、本当にどこまで起因するのか、ちょっと分からないなというふうには思っています。
コロナ対応について国に要望していることは?
行動に起因するのやったら行動の非常に範囲が広い20代、30代が圧倒的にまず増えてから、そのあと高齢者のほうに伝播すると、あるいは年配のほうに伝播するというのはあると思うんですけど、今は、もうちょっと、ほぼ同じように広がってると。ほぼ同じように広がってるのが、ある意味、飲食とかいろんなものの活動も一挙に広がってるので、だから20代、30代の行動と、40代、われわれのような年代と、もう1段上の50代の年代の、あまり行動パターンが変わってないのかもしれないです。ちょっと、なかなか分からないですが、数字だけを見ると、あまり年代の差は見られないというのが今の分析です。 ただ、増えてる時期っていうのも、まだ言っても1週間ぐらいなので、ちょっともう少し分析をしないと分かりませんが、40代、50代、緑のラインも一斉に増えてるので、ちょっとここは警戒しなければならないなと思ってます。 朝日新聞:ありがとうございます。もう1点、今後の対策で、先ほど来お話しくださっている飲食店の皆さんへのどういった要請をするかですとか、その点はやはり国がきっちり基本的対処方針についてまず議論をしなければならないというお考えとのことですけれども、それを国に訴えていく方法として、今、選挙戦中で、党の副代表として訴えておられるとは思いますが、知事として、すでに国へ何か要請していることですとか、今後、要請する方針があれば教えてください。 吉村:この間、選挙の前からですけれども、このオミクロン株が出てきてからコロナとどう向き合うのかっていうのは、きちんと方針を示してくれというのは、もう常にずっと言い続けてきたことなので、今、ことここに至って、何かあらためてするというものではないです。これはメディアの方法、どうだかちょっと分かりませんけど、選挙が終わるまでは国も2類、5類の議論は進まないというのは、これは選挙の報道ですから分かりません、選挙というか、報道機関の報道だから分からないけど、そういう報道もあるという中で、今、結論は出ないんだろうというふうに思ってます。 ただ、東京も、これ、大阪だけの現象ではありませんので、この感染が今再拡大してるんではないかというのは、全国的に起きてます。なので、これは全国の厚労省のアドバイザリーボードも当然その情報はキャッチしてますので、当然大阪に限った話じゃありませんのでね。ですので、そこについて、原因分析と対処法という、基本的対処方針をどうするかというのは当然、国でされるというふうには思ってます。