松山ケンイチさん・染谷将太さん主演「聖☆おにいさん THE MOVIE ~ホーリーメンVS悪魔軍団~」 聖人のユルく愛おしい戦い
今さらドハマリしているアニメ作品
――今回は漫画が原作でしたが、お二人が最近読んだ本や面白かった作品を教えてください。 松山:僕は今『ダンダダン』(龍幸伸著)にハマっていて、アニメも漫画を見ています。幽霊の存在を信じる女子高生と、UFOの存在を信じる少年が怪奇現象と戦う物語なのですが、宇宙人と妖怪も出てきて、それぞれの関わり方や善と悪がごちゃ混ぜになっている感じがとても現実的だなと思いました。 悪だった人間が味方になる「昨日の敵は今日の友」といったように、利害が一致するような時は一緒にいるけど、つかず離れずな時や敵対することもあって。でもそれって我々の日常でも当たり前にあることじゃないですか。それぞれの都合で動いているところが見事に描かれているので、勉強になります。 染谷:松山さん、結構アニメや漫画を見ていますよね。 松山:子供が好きだから一緒に見ることが多いかな。今ドハマリしているのが「Re:ゼロから始める異世界生活」っていう昔からやっているアニメなんだけど、これも今さらハマっているし、「推しの子」も好きです。 ――以前、染谷さんには『そしてミランダを殺す』を教えていただきましたが、最近はどんな本を読みましたか? 染谷:最近読んだのは『歩山録』(上出遼平著)という小説です。主人公の男性が奥多摩の山に登っていって、長野の県境から山梨の方まで向かうのですが、途中で遭難して気づいたらどんどんその人の精神世界に入っていくんです。途中で人と出会うのですが、途中からその人の様子がおかしくて、多分自分が作り出した幻覚が見えてしまっているんです。最終的に行きつく先があるんですけど、知らず知らずに自分も主人公と一緒に迷子になっていく感覚になって、状況が分からなくなる瞬間がたくさんあっておもしろかったです。 <松山ケンイチ(まつやま・けんいち)さんプロフィール> 1985年生まれ、青森県出身。2002年に俳優デビュー。その後、NHK大河ドラマ「平清盛」で主人公・平清盛を演じるなど多くの作品に出演。近年の主な出演作に 映画「BLUE/ブルー」、「川っぺりムコリッタ」、「ロストケア」、ドラマ「100万回言えばよかった」(TBS)、NHK大河ドラマ「どうする家康」、NHK連続テレビ小説「虎に翼」など。 2025年1月期ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS)の放送を控えている。 公式HP https://www.horipro.co.jp/matsuyamakenichi/ 公式X https://x.com/k_matsuyama2023 <染谷将太(そめたに・しょうた)さんプロフィール> 1992年生まれ。東京都出身。2002年に、映画「STACY」でデビュー。11年、園子温監督作「ヒミズ」で、ベネチア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀賞新人賞)を日本人で初めて受賞。近年の主な出演作に、映画「陰陽師0」、「あのコはだぁれ?」、「ドクターX」、「はたらく細胞」など。25年のNHK大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」では喜多川歌麿を演じる。 オフィシャルホームページ https://www.shotasometani.jp/ インフォメーション 「聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~」 12月20日(金)公開。脚本・監督:福田雄一。原作:中村光「聖☆おにいさん」(講談社「モーニング・ツー」連載)。93分。松山ケンイチ、染谷将太、賀来賢人、岩田剛典、白石麻衣、勝地涼、佐藤二朗、仲野太賀、神木隆之介、窪田正孝、藤原竜也ら出演。 公式ホームページ https://saint023movie.jp/ 公式X https://x.com/saint023movie (C)中村光/講談社 (C)2024映画「聖☆おにいさん」製作委員会
朝日新聞社(好書好日)