「日本をアップデートする」国民民主党は何を目指す政党なのか
●アップデート
もう1人の共同代表、玉木雄一郎氏は「20世紀の成功体験に決別し、新しい時代に日本をアップデートしていく」と力を込めた。 国民民主党を「未来を先取りする改革政党」と位置づけ、これからの日本が直面する「人生100年時代」「AI時代」「人口減少時代」「アジアの時代」の4つの新時代に対応する総合戦略を「プロジェクトABC」として打ち出した。 ABCは「AI」「ベーシック・インカム」「コミュニティ」の頭文字を取ったもので、特に「革新的テクノロジーの進歩」を重視するとした。 例えば、自動車の全自動運転が実現すれば過疎地域の移動困難者の問題を解決できるし、ガンや認知症が革新的な薬や治療法の開発で治るようになれば国民のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)が上がるといったイメージだ。ブロックチェーン技術を取り入れた地域通貨案にも言及し、これにより地方が補助金に依存せずに活性化を果たす可能性に期待する。 こうした科学技術への投資や人材育成に注力する「イノベーション・ニューディール」政策で、経済成長と技術立国としての地位を再び確固たるものにすると訴えた。