片づけられないADHDの妻にモラハラ夫が放った「信じられない」暴言…「消えてしまいたい」ほどの地獄の日々
夫に否定ばかりされる
あかねさんが自分の困りごとを夫に相談しても、「それは君の問題で、僕の問題ではない」と話し合いを拒否されることが多いです。また、夫は外では優しい夫を装っており、友人や親に相談しても「男性なんてみんなそんなもの」「仕事で疲れているんだから聞き流してあげたら」「あんな優しい人に、そんなこと思うのはあなたが求め過ぎなのでは」と取り合ってもらえません。 その結果、あかねさんは夫に否定されることが増え、関わるたびに動悸がして、次にどんな批判をされるかビクビクしてしまうようになりました。また、自分を責める気持ちが湧き上がり、気づくと涙が出る日々が続いています。このような環境が、彼女の心身に大きなストレスを与えています。 元々楽観的なあかねさんでしたが、最近は「消えてしまいたい、私は死んでも誰も困らない」とまで思ってしまいました。そのことを伝えても、「辛いアピールをしているだけでしょ。本当に死にたい人は、そんなこと言えない。お前は甘えているだけだ。世の中もっと苦しい思いをしている人はいっぱいいる」と聞く耳をもってくれません。
もしかしたら「カサンドラ症候群」かも?
あかねさんは、このままでは自分がダメになってしまうと感じ、自分の発達障害の悩みについて調べているときに、出会ったのが「自閉症スペクトラム障害(ASD)」「カサンドラ症候群」という言葉でした。 夫の言動について「自分勝手な行動が多い」「思い通りにならないとパニックを起こす」「妻の大変さが理解できない」などの項目がASDに当てはまりました。そして、発達障害のパートナーとのコミュニケーションや情緒的な関りがうまくいかない、パートナーの悩みを表す「カサンドラ症候群」の説明が自分の状態と同じでした。 自分の困りを表してくれている言葉に出会って、気持ちは少し楽になりましたが、夫との関係の悪循環は変わらない日々を過ごす中で、「このままではいけない、でも自力での解決は難しい」と感じて、カウンセリングを受けることを決意したのでした。