中国財政省、25年に公的支出の強度高める方針-ペース加速も
(ブルームバーグ): 中国財政省は24日、来年の景気を下支えするため消費喚起に軸足を移し、公的支出を拡大する方針を改めて示した。米国が対中関税を引き上げる可能性もあり、経済への逆風に備える。
財政省は23、24両日に全国財政工作会議を開催。声明では「財政支出の強度を高め、支出ペースを加速させる」と表明した。
2025年の経済運営方針を決める中央経済工作会議では、財政赤字の対国内総生産(GDP)比引き上げや国債増発を含めた計画が示され、今回の財政工作会議もこの点を確認。消費財の下取りプログラムに対する支援を強化し、政府投資も拡大するとした。
共産党指導部は「より積極的な」財政手段の活用など、来年の中国経済の下支えを強化する政策スタンスを採用。一部のエコノミストは財政面の景気対策が全般的に強化されると予想し、GDPの約2%に相当する規模を見込んでいるが、それでも世界的に見れば控えめだ。
原題:China’s Finance Ministry Vows Greater, Faster Spending in 2025(抜粋)
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