就職氷河期世代の40代男性、転職先でも罵詈雑言から逃げられず…「一度郷里に戻ります」いまなお消えない〈パワハラ企業〉のイヤすぎる実情
転職により給与が減少した人、3割
厚生労働省『令和5年上半期雇用動向調査』によると、転職によって給与が増加したのは38.6%。1割以上の増加は27.2%だった。一方で転職により給与が減少したのは33.2%で、1割以上の減少は25.8%だった。 年齢別では、転職による給与アップは年齢が上がるにつれて減少傾向にあることがわかる。一方、「転職による給与減」の割合は30代後半をピークにした減少するも、定年間近の50代後半では再び上昇する。 ◆年齢別「転職による給与増減」の割合 20代前半:54.0% / 19.3% 20代後半:47.7% / 22.3% 30代前半:47.4% / 32.6% 30代後半:40.8% / 31.4% 40代前半:43.9% / 26.1% 40代後半:38.0% / 28.1% 50代前半:25.3% / 38.1% 50代後半:30.2% / 35.8% ※数字の左が給与増・右が給与減 男性は悩んだ結果、退職して、まずは一度郷里に帰ることにしたという。 「両親と兄が〈いいから一度帰って来い〉といってくれて…」 仕事は生活の糧だが、人生そのものを損なう結果になっては元も子もない。幸せの根本は、心身の健康があってこそ。まずは家族のもとで健康回復に努めるのも、状況によっては、最もメリットある選択肢となるのではないだろうか。 [参考資料] 株式会社ワークポート『パワハラ被害の実態についてのアンケート調査』 厚生労働省『令和5年上半期雇用動向調査』
THE GOLD ONLINE編集部