就職氷河期世代の40代男性、転職先でも罵詈雑言から逃げられず…「一度郷里に戻ります」いまなお消えない〈パワハラ企業〉のイヤすぎる実情
令和になってもまだ一掃されない「パワハラ体質」の職場。残念なことに、転職したからといって、簡単に逃れられるケースばかりではないようだ。実情を見ていく。 【早見表】国民年金・厚生年金「年金受取額」分布…みんな、いくら年金をもらっているのか?
「パワハラを受けたことがあるか」の問いに、「ある」65.5%
振り返れば、昭和時代はビジネスシーンにもプライベートにも「ハラスメント」があふれていたが、令和のいま、人々の意識改革が進み、ハラスメント予防への積極的な取り組みがなされるようになった。 だが、現実問題はどうかというと、一見見えにくくなっただけで、実際にはあちこちで根深い問題として残っているように見える。 株式会社ワークポートは、全国の20代~40代の男女を対象に行った『パワハラ被害の実態についてのアンケート調査』を実施している。これによると「現在の勤務先(または直近の勤務先)で、パワハラを受けたことがあるか」の問いに対して、実に65.5%が「ある」と回答している。内容の最多は「暴言・侮辱(言葉の攻撃)」で78.5%だった。 ◆受けたことのあるパワハラ…上位7 1位 「暴言・侮辱(言葉の攻撃)」78.5% 2位 「能力の過小評価・成果を認めない」44.3% 3位 「過剰・過酷な業務の強制」:37.2% 4位 「無視・仲間外れ」31.2% 5位 「業務をさせない・与えない」26.6% 6位 「労働者の権利侵害」25.6% 7位 「プライベートの介入」25.2% ※複数回答 また「パワハラを受けたときどうしたか」の問いには、「誰にも相談せず我慢」が最多で46.4%。ほかには、上司や家族・友人、同僚などに相談をしている。しかし「パワハラ対処後」について聞いたところ、「解決しなかった」が59.1%、「誰にも相談せずに我慢した」が28.9%。結局「解決した」はわずか12.0%に過ぎなかった。 さらに「勤務先(または直近の勤務先)でパワハラ防止に関する取り組みが行われているか」と聞いたところ、「はい」は44.3%と、半数以下だった。 この結果から、いまだにパワハラで悩んでいる人は少なくないと推察される。