J1初挑戦で首都クラブ“4戦全勝” 町田が優勝へ残した希望以上の意義「クラブにとって大きい」
町田はFC東京、東京V相手に今季4戦全勝
FC町田ゼルビアは11月9日のJ1リーグ第36節でFC東京に3-0と完勝し、大逆転でのJ1優勝の可能性を残した。この日の勝利により、すでに東京ヴェルディにダブル(5-0、1-0)を達成していた町田は、FC東京にもシーズンダブルを達成。同じ東京を本拠地に置くチームを相手に4戦全勝という成績を収め、文句なしの2024年のJ1東京最強に輝いた。 【実際の映像】「一瞬何が起きたかわからかった」相馬勇紀がCKを直接ゴールに叩き込んだ瞬間 前節の鳥栖戦は累積警告による出場停止で、チームが1-2で敗れて優勝の可能性が低くなることをピッチ外から見ることしかできずに悔しい思いをしたキャプテンのDF昌子源は、3バックの左に入ってチームの勝利に貢献した。東京2クラブを相手のシーズンダブルについては、「クラブにとっては大きいんじゃないですかね」と、その意義について考えることを口にした。 「東京都っていうのが、日本の首都であり、世界にも東京という町は知られている。しかも世界中でも、東京は良い所っていうイメージがあると思う。その東京を本拠地とする3クラブが、J1という日本のトップのリーグに3チームがいることが、素晴らしいことだと思いますし、ましてや10位以上に3チームともいることが本当に素晴らしい。もちろん、トップトップ(上位3に)3チームがいるのが理想ですけれど。世界中を見ても、首都のクラブがやっぱり強い。普段は敵ですが、そういう意味では仲間というところもあると思うので、より切磋琢磨してやっていければと思います。もちろんチームとしてダブルはデカいですけれど。まずはやっぱり東京都のクラブとして強くなること」 ここまで言って昌子は「僕らだけ(チーム名に)『東京』が付いてないですけど」と笑ったが、「事実として東京都にあるクラブなので、そういう風に思いました」と、東京V、FC東京に対するシーズンダブルを誇るよりも、東京を背負って戦っているライバルたちの存在と今後も高めあっていきたい思いを強調した。
河合 拓 / Taku Kawai