【2024年版】シルバーウィークに見たい展覧会12選(東日本編)
【茨城】「山下麻衣+小林直人―他者に対して、また他者と共に」(水戸芸術館 現代美術センター)
コントロールの効かない存在としての自然をありのままにとらえ、それらとの関係構築を試みてきたアートユニットの山下麻衣+小林直人。本展では映像インスタレーションを中心とした過去の実践を網羅的に紹介。屋外広場では、災害やパンデミックによって可視化された人間と自然の不安定な関係や、現在の深刻な世界情勢における他者との関係性を再考するような参加型の新作も発表される。TABではアーティストへのインタビューを公開中。展示の様子はこちらのフォトレポートから。 会場:水戸芸術館 現代美術センター 会期:7月27日~10月6日
【千葉】「Nerhol 水平線を捲る」(千葉市美術館)
Nerhol(ネルホル)は、グラフィックデザイナーの田中義久と彫刻家の飯田竜太によるアーティスト・デュオであり、同じ被写体の写真を積み上げた彫刻作品などで知られている。公立美術館では初の大規模個展となる本展では、ふたりの対話を原点とし、写真と彫刻、自然と人工、言語と図像といった様々な境界を越境する多様な表現を、千葉の土地や歴史にまつわる最新作とともに紹介する。 会場:千葉市美術館 会期:9月6日~11月4日
【千葉】「西川勝人 静寂の響き」(DIC川村記念美術館)
ドイツを拠点に活動する西川勝人は光と闇、その間の陰影に心を配り、多様な技法を用いた作品を、40年以上にわたり手がけてきたアーティストだ。本展は、1980年代より現在まで、一定して静けさという特質を保持し続ける西川作品の美学に近づこうとする日本初の回顧展。彫刻、写真、絵画、ドローイング、インスタレーション、建築的構造物の約60点が、作家自身の構成によって展示され、一人ひとりが作品世界に没入できるような機会となる予定だ。 会場:DIC川村記念美術館 会期:9月14日~2025年1月26日
【神奈川】「石田尚志 絵と窓の間」(神奈川県立近代美術館 葉山)
画家/映像作家の石田尚志は、自らが描いた絵画を撮影する映像作品で高い評価を受けるアーティスト。2015年以来の大規模な個展となる本展では、初期の未発表作、映像と立体を組み合わせたインスタレーション、キャンバス絵画などを通じて、作家の近年の展開を辿る。 会場:神奈川県立近代美術館 葉山 会期:7月13日~9月28日