「ストレス耐性はありますか?」と聞いてはいけない…転職面接で応募者の打たれ強さを見抜くワザあり質問
■転職回数が多い、長期のブランク…経歴の謎を解くには 中小零細企業にピカピカの経歴を保有する人材はなかなか来ない一方、妙に転職回数が多い、失業期間が長い、長期のブランクがある、といった謎の経歴をお持ちの人材は集まってきます。もちろん、だから自社に合わないとは即断できません。 次のような質問が有効です。 OK! ---------- ①「転職回数が多いようですが、この事実をどう捉えていますか?」 ②「転職回数が多くなった理由をお聞かせください」 ③「失業期間が少し長いように感じますが、いかがでしょうか?」 ④「2年間のブランクがあるようですが、その間は何をされていたのですか?」 ⑤「こうしたブランクを、あなたはどう捉えていますか?」 ---------- ①「決して多くない」とか「多くの仕事を経験したのは私の強み」などと回答する人は、事実を受け止める素直さを感じられず、疑問符が付きます。 ②「転職回数が多いから、当社に入社してもすぐ辞めるだろう」は早計で、納得の理由があるかもしれません。それをきちんと聞いておきます。 ③一般的には、半年以上だと長いと言えるでしょう。「再就職活動に全力を尽くしたけれども、思うような成果が得られなかった」なら、納得の答えです。 ④⑤放浪の旅や資格の勉強、療養、アルバイト、ワーホリなど、2年間の過ごし方は自由ですが、その内容が自社で受け入れられるかがポイントです。再就職にはネガティブ要因になりかねない「ブランク」をどう見ているのか、チェックしておきましょう。 腰を据えて仕事をする気持ちが感じられないならマイナス評価になります。
■面接慣れしている人には意表を突いた質問を 面接慣れしすぎている応募者は、一定数います。慣れていない中小零細企業の面接官の一枚も二枚も上を行くでしょう。とはいえ、面接でうまく話せるからと言って、自社に合うとは限りません。 面接慣れしている人は、一般的には定番質問の回答に慣れています。噺家(はなしか)レベルにアドリブが効く人は別として、想定外へのアドリブ力を測る質問が有効です。 OK! ---------- ①「あなたが当社の社長になったとします。まず何に取り組みますか?」 ②「快晴時の空って、何で青いのでしょうね?」 ③「面接慣れしていますよね?」 ④「自分の意見をしっかり話せる人ですね。その分、敵も多いのでは?」 ⑤「ここまでの面接を振り返って、10段階評価で自己採点してください」 ---------- ①自己PRや長所・短所、志望動機といった定番質問ではなく、こうした漠然とした質問は効果的。「私ならこうする!」が、自社の方向性とマッチするなら、高評価につながっていくでしょう。 ②仕事とはまったく関係のない想定外の質問で、面接慣れと関係のない部分の人柄を見ます(科学的な正解を知っていたとしても評価ポイントではありません)。 ③ズバリ聞いて反応を見ます。 「何事にもしっかり準備するタイプなので、そう感じていただけたのだと思います」といった回答なら、入社後の期待も高まり高評価につながっていくでしょう。 ④こうした少しイヤミの混じった圧迫質問で反応を見るのもありでしょう。 ⑤想定外&点数での自己評価と、面接慣れしていても有効に回答するのが難しい質問により、自社の見立てと本人の評価が過剰なのか過少なのかを選考材料とします。