<MLB速報>マー君が岩隈との日本人対決を制し今季初勝利!
ヤンキース対マリナーズが現地時間の17日、ヤンキースタジアムで行われ、ヤンキースの田中将大(27)と、マリナーズの岩隈久志(35)の日本人の先発対決が実現した。日本人投手の先発対決は、通算12度目。2014年の黒田博樹対ダルビッシュ有以来の日本人対決となった。 田中は、先取点を許すが、序盤、制球に苦しんだ岩隈も、A・ロッドの逆転2ランなどで3点を失う。だが、田中もリードを守れず5回には青木宣親(34)の三塁打をきっかけに同点とされた。結局、田中は、7回を投げて6安打6奪三振無四球の3失点。一方、6回に暴投で勝ち越し点を許した岩隈は、7回を投げて8安打、3三振、3四死球の4失点。互いに、ここまで未勝利だったが、田中が今季初勝利を手にした。
ヤンキースタジアムに青空が広がった。楽天時代に5年間、チームメイトだった2人の対決を歓迎するかのような晴天。気温は絶好の18度だ。日米のファンが注目しているマッチアップは、マリナーズのトップバッター、青木vsマー君の正真正銘の日本人対決から始まった。 初球は外へボールになる146キロのツーシーム。2球目も同じ球が今度は甘く入った。青木は打って出た。だが、結果は、セカンドゴロ。田中の気持ちが、ひとつ落ち着くかと思われたが、2番のスミスにセンター前を浴び、3番のカノは当たりそこねの内野ゴロに打ち取ったが、内野陣がカノシフトを敷いていたため三塁手がどこにも投げられない。4番のクルーズにもライト前を許して、一死満塁で昨季の相性が悪かったシーガーを迎えた。その初球には、今季最速となる149キロをマーク。狙い通りにセカンドゴロに終わらせたが、当たりが弱かったために併殺がとれず、その間に先取点を許す。 一方、岩隈は一回を無失点でスタートしたが、二回にA・ロッドのひと振りで逆転されてしまう。この回、先頭のマッキャンを死球で歩かせると、6番に打順の下がっていたA・ロッドへの初球ストレートが真ん中に入った。快音を残した打球はレフトスタンドへ。通算689本目のアーチは、逆転の2ランに変わる。岩隈は、マウンド上で表情ひとつ変えなかった。 三回には、マー君vs青木の2度目の対戦。またツーシームが高めに浮き、それを青木が捉えたが、強い当たりのゴロを一塁手のテシェイラが好捕。リズムにのってきた田中はツーシームを軸に内野ゴロの山を築く。 その裏、岩隈は対照的に、先頭のエルズベリーにライト前に痛打され、ガードナーを迎えた初球に盗塁を仕掛けられた。捕手、クレベンジャーの送球がワンバウンドになり、外野へそれる間に走者は三塁へ。無死三塁とされて、ガードナーには、スプリットが落ちない。打球は左中間を破り、ワンバウンドでフェンスを超えるエンタイトルツーベースとなり3点目を失う。自慢のコントロールが安定しないままだ。