<MLB速報>マー君が岩隈との日本人対決を制し今季初勝利!
田中を4回に不運が襲う。一死からシーガーの強烈なゴロを一塁の名手、テシェイラがトンネル。打球はフェンスにまで届き、走者は二塁へ。二死三塁となってから、クレベンジャーへのツーシームが高めに浮き、詰まった打球がレフト前へ。2-3と1点差となった。マー君は、粘れなかった自分に納得がいかなかったのか、何度も小さく首を振っていた。 5回一死からのマー君v青木の3度目の対決でゲームが動く。 初球のカットボールをジャストミートした鋭い打球が右中間を襲う。センターのマッキャンはダイビングキャッチを試みたが届かず、ボールがフェンスに転がる間に、青木は二塁を蹴って三塁へ。一度は、三塁も回ろうとしたが、コーチに止められた。一死三塁となって田中は、スミスにゴロでセンターへ抜けるタイムリーを許してゲームは振り出しに戻った。 同点にしてもらったが、岩隈がリズム乗れない。5回一死から連打を浴び、一、三塁とされて、テシェイラの打席で、スプリットがワンバウンドとなり、ボールが捕手のクレバンジャーの股を抜ける間に、三塁走者が勝ち越しホームに滑り込んだ(記録は暴投)。 田中は、6回、7回と、スプリットを出し惜しみせずに、6人で片付け、今季最速となる151キロもマークした。7回を投げて、93球、6安打、6三振、3失点、無四球でマウンドを降りた。 一方、岩隈も7回を投げて、102球、8安打、3三振、3四死球、4失点で交代。意地と意地がぶつかりあった僅差のゲームは、勝利投手の権利を持ったままマウンドを降りたマー君に軍配が上がった。 ヤンキースは、ペタンセス、ミラーという“勝利の方程式”で1点のリードを守りきり、4-3でゲームセット。田中が初の日本人対決を制して待望の今季初勝利を手にした。 試合後、田中は「今季、3試合目でしたが、こういう風に勝つことができてよかったです。(岩隈さんとの対戦は)一番、意識する部分でありましたが、その中で勝てたことがよかったと思います」と答えた。 また、熊本を中心とした九州で起きている地震被害については、「正直、今は詳しい状況がわかりません。おそらく混乱していて、まだまだ野球を見るような状況じゃないと思います。僕なりに情報も集めて何か力になることができればと思っています」と、語った。